全国に携帯電話網を整備するためにまだまだ時を要し、au回線に下駄を履かせてもらっている感の強い楽天モバイル。
そんな同社が「本来の実力」で勝負しないといけない日がついに訪れました。詳細は以下から。
楽天モバイルへのローミング情報をまとめたKDDI公式ページによると、KDDIは2020年10月以降、東京都・大阪府・奈良県の一部でローミングサービスの提供を終了するそうです。
これはKDDIと楽天モバイルが定めたローミング時の協定を受けたもの。楽天モバイルの自前エリアの人口カバー率が70%を上回った場合、協議を経た上でKDDIはau回線の提供を終えることができます。
東京23区、名古屋市、大阪市および局所的なトラヒック混雑エリアを除く全国エリア
地下鉄、地下街、トンネル、屋内施設や観光名所等の一部
但し、都道府県毎に楽天モバイル株式会社の自前エリアの人口カバー率70%を上回った時点で両社の協議を以て、各都道府県のローミング提供の継続・終了を決定します。
ローミングサービスが一部終了している、または全域提供中の市町村は以下。
◆東京都
八王子市、立川市、武蔵野市、三鷹市、青梅市、府中市、昭島市、調布市、町田市、小金井市、小平市、日野市、東村山市、国分寺市、国立市、福生市、狛江市、東大和市、清瀬市、東久留米市、武蔵村山市、多摩市、稲城市、羽村市、あきる野市、西東京市、瑞穂町、日の出町、奥多摩町、神津島村、小笠原村(檜原村、大島町、利島村、新島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ヶ島村は全域提供中)
◆大阪府
堺市、岸和田市、豊中市、池田市、吹田市、泉大津市、高槻市、貝塚市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、泉佐野市、富田林市、寝屋川市、河内長野市、松原市、大東市、和泉市、箕面市、柏原市、羽曳野市、門真市、摂津市、高石市、藤井寺市、東大阪市、泉南市、四條畷市、交野市、大阪狭山市、阪南市、豊能町、能勢町、忠岡町、熊取町、田尻町、岬町、太子町、河南町、千早赤阪村(島本町は全域提供中)
◆奈良県
奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市、平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町、川西町、三宅町、田原本町、明日香村、上牧町、王寺町、広陵町、河合町(山添村、曽爾村、御杖村、高取町、吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、天川村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村は全域提供中)
つながりやすいプラチナバンド(800MHz)でのエリア整備に早期から取り組み、いち早く人口カバー率99%以上を達成したauのLTE。
ローミング提供終了で人口カバー率が下がるだけでなく、プラチナバンドを使えなくなることでカバー率だけでは測れない「つながりやすさ」も損なわれるため、「急につながりにくくなった」と感じる人も出てくるかもしれません。
なお、楽天モバイルは先日、今後拡大する予定のエリアを公開。立川市や八王子市が整備されるものの、肝心のJR中央線沿線が当面au回線頼みになるなど、まだまだ穴が多いのが現状です。
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