極右SNS「Parler」ユーザーの個人情報や動画、位置情報付きでハッカーが全公開へ

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アメリカ合衆国の極右の熱い支持を受けながらも先日サービス停止に追い込まれたSNS「Parler」からユーザーたちの個人情報が丸ごとアーカイブされていたことが明らかになりました。

FBIなどの捜査当局からも詐欺師からも熱望されそうなトランプ支持者たちの個人情報はいったいどうなるのでしょうか。詳細は以下から。

◆トランプを支持する極右の巣窟だったSNS「Parler」が消滅
トランプ大統領が1月6日の議事堂襲撃を扇動したとして、主戦場だったツイッターからFacebook、Instagramなどの主要SNSから永久追放されたトランプ大統領。

言論の自由を掲げ、以前からネオナチや白人至上主義者ら極右勢力の巣窟となっていたSNS「Parler」に逃げ込み、リン・ウッド弁護士らを筆頭とした側近や支持者らで大きな賑わいとなっていました。

「Parler」では議事堂襲撃前からトランプ大統領を支持するリン・ウッド弁護士が「銃殺隊を召集しろ。最初はペンス(副大統領)だ」と書き込んでいます。また襲撃時にも支持者らが「Parler」で連絡を取り合っており、「ペンスをまず殺せ」とした投稿も複数ありました。


この明確な暗殺の扇動を受けて「Parler」はリン・ウッド弁護士の当該書き込みを削除しましたが、当然それだけで済むような生易しい話ではありませんでした。

AppleとGoogleは「違法コンテンツのモデレーションが不十分」として「Parler」を削除。その後Amazon Web Serviceからもサービス停止が言い渡され、ウェブ上から完全消滅となりました。

◆ハッカーらが「Parler」のデータのアーカイブを作成、公開へ
こうした状況の中、crash override(@donk_enby)と名乗る女性ハッカーが「Parler」完全消滅前にアーカイブの作成を開始し、ツイッターにその方法を説明。

これに賛同したハッカーらと共同でアーカイブ化を進め、「Parler」の脆弱性を突いて情報を丸ごとダウンロードしました。crash override氏は「燃えているビルから持ち出せるだけの物を持ち出そうとしたんだ」と説明。今後よりアクセスしやすい形で利用できるようにするとしています。


「Parler」はセキュリティがツイッターやFacebookなどの大手SNSよりもはるかに緩かったため、アーカイブされたデータには「Parler」へのオリジナルURL付きの投稿や、動画、画像のGPS情報を含むメタデータが含まれており、削除された投稿を含めて全データの99.9%にも及ぶとのこと。文字通りユーザーの個人情報や動向が丸裸の状態となっています。

さて、この「Parler」に書き込まれていたデータは非常に貴重です。ユーザーのほとんどがトランプ支持者であり、1月6日の議事堂襲撃も多数存在しているため、彼らの書き込みや登録情報、IPなどは重要な証拠となる可能性があります。

実際にこのGPS情報から、1月6日に多くの「Parler」ユーザーが議事堂内部に侵入して画像や動画を撮影していたことがすでに明らかにされています。


加えてトランプ支持者らが1月20日のバイデン新大統領就任式に合わせて連邦議会議事堂や各州の議会で「武装デモ」を計画していることをすでにFBIが警告しています。誰がこの際にテロ行動を取る危険があるのか、アーカイブは非常に重要な手掛かりとなり得ます。

もちろんトランプの敗北を認められずに議事堂襲撃までやらかすような騙されやすい人々は詐欺師にとっては最高のカモでもあります。悪用されればこうした人々が後に「ケツの毛までむしられる」ことになるかもしれません。

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