「ムーンライトながら」運転終了、20年春がラストランに



「青春18きっぷ」を握りしめて乗り込んだ「ムーンライトながら」が昨年春をラストランとして廃止されることが明らかにされました。詳細は以下から。

JR東日本とJR東海は1月22日、東京駅と岐阜県大垣市の大垣駅を結ぶ臨時夜行快速「ムーンライトながら」の運転終了を発表しました。

これは2021年春の臨時列車運転計画の中で明らかにされたもの。廃止理由としては「お客さまの行動様式の変化により列車の使命が薄れてきたこと」に加えて「使用している車両の老朽化」が挙げられています。

「ムーンライトながら」は新型コロナウイルス感染拡大のため2020年の夏、冬の運転を見合わせており、今回の廃止に伴い昨年春の運転がラストランということになりました。

「ムーンライトながら」は国鉄時代から毎日運転される夜行列車「大垣夜行」として存在しており、安価に鉄道旅行を楽しみたい「青春18きっぷ」ユーザーらに親しまれてきました。1996年には全車指定席の快速「ムーンライトながら」に変更され、2009年からは春、夏、冬の時期のみに運転される臨時列車となりました。

深夜に東京発の「ムーンライトながら」(もしくは「大垣夜行」)に乗り込めば未明には大垣に到着でき、そこから東海道本線で米原まで行って琵琶湖線の新快速に乗り換えれば朝食時には京都にたどり着くことができました。

国内旅行者にとってはこの上なく安価で便利な夜行列車であり、ロマンに満ちた列車だったという思い出を持つ人も少なくなさそうです。

(Photo by Wikipedia

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