1インチセンサーの一眼スマホ「AQUOS R6」速攻レビュー、独自開発のIGZO有機ELとライカのカメラで生まれ変わった最強モデルに



シャープが2021年モデルの最新スマホ「AQUOS R6」を発表したので、レビューをお届けします。

「AQUOSは使いやすくてディスプレイもキレイだけど、カメラがちょっと……」と思っていたそこのあなた、見解を改める日がついに来ました。詳細は以下から。

◆ライカが監修した"あえての1眼カメラ"スマホ「AQUOS R6」
これがAQUOS R6。シャープ独自開発の約6.6インチWUXGA+(2730×1260)「Pro IGZO OLED」有機ELディスプレイを搭載したフラッグシップスマートフォンで、高精細さとバッテリーの持ちを両立させるためにあえて「フルHD以上、WQHD未満」の解像度を採用しています。


手に持ったところはこんな感じ。特に持ちづらさはありません。


背面にはF1.9、2020万画素カメラを搭載。


ライカとのパートナーシップにより実現した1インチセンサーおよびライカのSUMMICRON(ズミクロン)7枚レンズを採用したAQUOS R6のカメラ。3眼、4眼が当たり前のスマホカメラで、あえて1眼ですべてをカバーしました。


1眼でありながら超広角~6倍ズームまで可能。3倍以上は超解像技術を用いることで、ディティールを損ねないようにしてあります。


さらに光学を使った背景ぼかしも可能。人物撮影の際に、デジタル一眼で撮ったような自然なボケを生み出すことも。


カメラの設定メニューはこんな感じ。まずは写真ですが、標準カメラでQRコードを読める点や構図取りをアシストしてくれる「インテリジェントフレーミング」などは非常に便利です。


アスペクト比16:9、3:2、4:3、1:1で撮影できます。


動画設定。


AQUOS R5Gでは8K撮影できたものの、AQUOS R6では4k60fpsまでに。ぶっちゃけこれで十分な気がします。


マニュアル撮影モードは写真、動画の両方にあります。


前モデル「AQUOS R5G」ではカメラに指が干渉することがありましたが、1眼になったAQUOS R6では、どちらの手で持ってもカメラに指が当たらなくなっています。


5000mAhの大容量バッテリーを採用。「長エネスイッチ」を使えばバッテリーの持ちを伸ばすことができます。


電源ボタンや音量ボタンは本体右側面に集中。


左側面はすっきりしています。


底面にはイヤホン端子とUSB Type-C端子。


本体上部にはSIMカードおよびmicroSDカードスロット。microSD非対応スマホが増える中、容量を増設できるのは非常にうれしいポイントです。


実際に触ってみたところはこんな感じ。Snapdragon888、12GB RAM搭載のフルスペックモデルのため、快適に動いてくれます。


AQUOS R5G、AQUOS R3、AQUOS sense 3と処理能力を比較してみても一目瞭然です。


シニアでも使いやすい「AQUOSかんたんホーム」もあります。


カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色。パール感あるホワイトのため、女性でも持ちやすいのが特徴です。







◆AQUOS R6の魅力を徹底的に掘り下げてみました
・1インチセンサーはダテじゃない
まず見てもらいたいのがAQUOS R6最大の進化点であるカメラ。根底から刷新すべく、ライカと全面協業しました。


高級コンデジなどと同じ1インチセンサーを搭載。1/2.55だったAQUOS R5G比5倍はダテじゃありません。





周辺まで明るく解像性も高く、そして歪みの少ないズミクロンの7枚レンズを採用


顕微鏡で見るとこんな感じです。


さらに被写体に高速でピントが合うレーザーオートフォーカスを採用。「AQUOSのカメラはフォーカスが合うのが少し遅い気がする」と思っていたそこのあなた、もう心配はありません。


暗所でもこの通りです。



これらの大幅なテコ入れにより、シャープのスマホではやや難しかった「夜景をきれいに撮る」機能が実装されました。スマホの演算性能と1インチの大型センサーを生かすことで、被写体のディティールが損なわれないとのことですが……


それではさっそく、その実力を暗所撮影ブースで試してみましょう。


これは……!


近づいて見るとこんな感じ。周囲の紫がかった色は、暗所撮影ブースに天井から入り込んだ光によるものです。


比較対象となったAQUOS R5G。


暗所撮影の様子はこんな感じ。本当の暗所での撮影が楽しみになる1台です。


・シャープ独自開発の有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」がアツい
また、AQUOS R6では240Hz駆動を実現した独自開発の新型有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を採用。1秒あたり240コマの超なめらか表示を実現しました。


60Hz、120Hzのスマホと並べてみたところ。動画視聴やブラウジング、SNSやマップの閲覧時などにガクつきがなくなるのは非常に大きなアドバンテージです。


ここでAQUOSとIGZO技術の歴史を振り返り。


「ハイスピードIGZO」など、かねてからシャープは倍速技術を生かしたスマホをリリースしてきました。



そんな同社の技術が結集したのが、今回AQUOS R6に採用された「Pro IGZO OLED」。IGZO技術を使った初の有機ELディスプレイです。


必要に応じて1~240Hzの可変レートで駆動するため、消費電力を大きく抑えることができるPro IGZO OLED。


5000mAhの大容量バッテリーと組み合わせることで、AQUOS R6の電池持ちが大きく向上しています。


シャープはIGZO技術で地球環境に貢献してきました。


1人あたり単三電池154個分の省エネ効果を生み出しています。これはすごい。


さらにスマホ史上最高となる最大2000nitの明るさを実現。


個体差が出ないよう1台1台表示性能を調整してあるため、複数台並べて映像コンテンツを表示しても色味・明るさともども一糸乱れぬ美しさで楽しめます。高い表示能力も相まって、かなりのクオリティです。


・「インテリジェントチャージ2.0」でバッテリーの劣化を最小限に
スマホを使う上で大きな問題となるのが、熱によるバッテリーの劣化。「ゲームしながら充電」といった使い方をしていると本体は一瞬で熱くなり、バッテリーの寿命が一気に縮んでしまいますが、AQUOS R6の「インテリジェントチャージ2.0」は違います。


なんとバッテリーを経由せず、本体に直接給電することができます。これはゲームプレイ時などに有効で、熱が発生しづらくなるため、バッテリーの劣化を最小限に抑えて末永く使えます。


インテリジェントチャージがオフの場合とオンの場合。実際に4度近い差が出ています。


・世界最大の超音波式画面内指紋センサーを採用
そして最後に解説するのが、AQUOS R6が採用した世界最大の超音波式画面内指紋センサー(左から2番目)。


30mm×20mmの大型センサーで今までよりもロック解除がしやすくなった上、「指を軽く一度タッチするだけで指紋登録完了」「2本指を使った指紋認証」などの新機能も実装しました。


採用したセンサーは「Qualcomm 3D Sonic Max」。世界初の採用モデルです。



AQUOS zero2と並べてみると、センサーサイズの違いは一目瞭然。


zero2ではセンサーの場所を狙う必要がありましたが……


AQUOS R6ではその必要がなくなりました。


巨大な3D超音波式画面内指紋センサーの実力が一目で分かる動画はこちら。AQUOS R6、かなりガチに作り込まれています。


高い表示性能を実現したPro IGZO OLEDにライカ全面協力の1インチセンサーカメラを備え、あらゆる面で高い完成度を実現したAQUOS R6。

AQUOSシリーズの弱点だったカメラ部分が根本的に刷新されたため、十分選択肢になりうるのではないでしょうか。

◆AQUOS R6
ディスプレイ:6.6インチWUXGA+(2730×1260) Pro IGZO OLED
RAM、ROM:12GB/128GB(最大1TBのmicroSDカード対応)
バッテリー:5000mAh
背面カメラ:2020万画素(F/1.9)SUMMICRON(ズミクロン)7枚レンズ
前面カメラ:1260万画素(F/2.3)

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