ついにお披露目されたバルミューダ初のオリジナルスマートフォン「BALMUDA Phone」。
直線を一切配さないデザインなど、デザイン家電ブランドならではのこだわりが光る逸品ですが、スマホとして考えると結構微妙かもしれない……という話をお届けします。詳細は以下から。
◆「BALMUDA Phone」とは?
こちらが本日発表されたバルミューダ初のスマホ。11月26日(金)にソフトバンクから独占販売されるほか、SIMフリー版も10万4800円で発売されます。
ホーム画面や着信音をバルミューダらしいセンスあるものに変えられるほか……
スケジューラー、メモ、時計、計算機などの「BALMUDA App」をプリインストールすることで、普段使いの心地よさを追求しました。
どこにも直線のないオーガニックな形状のボディに。革製品などを意識して、使い込むと劣化して味が出る仕掛けをあえて施してあります。
◆ただのスマホとして見てみると……
デザイン家電ブランドの雄、バルミューダらしさが随所にちりばめられた「BALMUDA Phone」。ソフトウェアも作り込まれており、適当なベースモデルにロゴとそれっぽいインターフェースを貼り付けた、雑なコラボスマホでないことは評価できます。
しかしよくよく見ていくとディスプレイは4.9インチフルHD液晶と、不人気で叩き売られているiPhoneのminiシリーズよりも小さめ。2年前のCPU「Snapdragon 765」に6GB RAM/128GB ROMを備えた『型落ちハイミドル』程度の基本性能です。
3眼、4眼が当たり前となりつつある中で、4800万画素カメラ1つのみを搭載。指紋認証センサーをあえて背面に採用した点は、評価する人も多そうです。
これだけだと「デザインにこだわり、独自アプリを入れて使い勝手を良くした型落ち性能のハイミドルスマホ」で済むのですが、致命的なのがバッテリー容量。
4Gより消費電力が増えるため、5Gスマホはバッテリーが大きくなる傾向にありますが、BALMUDA Phoneは5G対応にもかかわらず、一般的な4Gスマホを大きく下回る2500mAhバッテリーしか備えていません。はっきり言って致命的です。
ほぼ同性能で美麗な有機ELディスプレイや4眼カメラを備えて4万2740円だったauの格安5Gスマホ「Xiaomi Mi 10 Lite 5G(2020年9月発売)」すら4160mAhバッテリーを備えていたことを考えると、その深刻さが少しでも伝わるでしょうか。
どんなに作り込まれていてもバッテリーが持たなければ日常生活をサポートするツールとしての役割を果たせないだけに、あまりに惜しまれます。
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