消費電力の少ないガジェットを、手間いらずで常時充電できる嬉しい機能が実用化されています。詳細は以下から。
海外メディアによると、韓国サムスン電子がルーターから発するWi-Fiの電波で充電できるリモコン「SolarCell Remote」を開発したそうです。
もともとSolarCell Remoteはソーラー充電のできるエコリモコンとして開発されていましたが、世界最大のテクノロジー見本市「CES」に向けた最新版で、Wi-Fiにも用いられる2.4GHz帯の電波から直接充電できる機能が実装されました。
Wi-Fiの電波を使った充電というアイディア自体は新しいものではありませんが、家電製品に実装されるのは世界初とみられます。
この充電方法ではワイヤレス充電の「Qi」規格などと違い、充電のためにルーターの近くに置く必要はなく、さえぎるものがなければ最大40mまで届きます。
なおサムスン電子によると、このSolarCell Remoteはリチウムイオンバッテリーなども搭載せず、コンデンサーに少量の電力を蓄える形式になっています。
EV普及に向け、リチウムの高騰や不足が発生していることを考えると、これは有効な代替策と言えそう。
部屋のライトでのソーラー発電とWi-Fiの電波での充電の二段構えは、リモコンなどの消費電力の少ないガジェットにはかなり有効な電力供給法。
キッチンタイマーや時計、非常持ち出し袋に入れっぱなしになりがちなラジオなど、応用できる使い道はかなり広そうです。
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