アップル「名前が似ている」という理由でミュージシャンの「フランキー・パイナップル」を訴えていた


アップルとパイナップルといえば、日本人なら誰でもあのミュージシャンを思い出してしまいますが…こちらは訴訟になってしまいました。詳細は以下から。

ニューヨークタイムズ紙の報道によると、GAFAの一角として世界に君臨するあのアップルが「名前が似ている」として名前に「パイナップル」の入るミュージシャンを訴えていたそうです。

インディー系シンガーソングライターのStephanie Carlisiさんは、「フランキー・パイナップル(Franki Pineapple)」名義でSpotifyから楽曲をリリースしていました。

ですがリリース開始から7ヶ月後の2020年のある日、アップルが「どちらも果物の名前で似通った商業的な印象を与える」と訴訟を起こしてきたのです。

加えてCarlisiさんの、パイナップルとパイナップル手榴弾を組み合わせたロゴも問題視しました。

Carlisiさんは「リンゴですらないのに…」と困惑。取材に「アップルという巨大企業に関係するから果物の名前は誰も使うなって言ってるのと変わらない」と答えています。

最終的にCarlisiさんはアップルとの裁判で争って勝訴。アップルはCarlisiさんが商標登録の際にフランキー・パイナップルが本名ではないと明示することで手を引きました。とはいえ、裁判には約1万ドル(約118万円)の費用が掛かったとのことです。

アップルが企業やブランドなどに対し、名前やロゴが似ているとして裁判を起こすのは珍しくありません。

ニューヨークタイムズ紙によると、多くのケースで巨大企業との訴訟を戦うだけの資金やリソースを捻出できず要求に屈しているとのことです。

アップルとパイナップルといえば、日本人なら「Billboard Hot 100にランクインした最も短い曲」として2016年にギネス認定されたピコ太郎の「PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン)」を思い出すところ。

アップルが提訴に踏み切るポイントはいったいどの辺りだったのでしょうか…。

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