ディスプレイやカメラに続いて、プロセッサにまで「Pro」との差別化が導入されたiPhone 14シリーズ。
新モデル「iPhone 15」ではProとUltra(旧Pro Max)でカメラが差別化される可能性が報じられていますが、次なる一手が見えてきました。「ここまでやるのか」という印象すらあります。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、Appleが「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Ultra」のみWi-Fi 6Eに対応させることが明らかになったそうです。
これはApple関連のリーク情報を扱うUnknownz21氏によって公開された資料によるもの。
「D8x」というコードネームで開発中のiPhone 15 ProおよびUltraにのみ、Wi-Fi 6E対応のアンテナが搭載される設計であるとしています。
Wi-Fi 6Eは、新たに6GHz帯を利用できるようになった最新のWi-Fi規格。Wi-Fi 6より混雑や干渉が少なく、低遅延などが実現するとされています。
また、帯域幅も従来の2.4GHz帯(60MHz幅)や5GHz帯(400MHz幅)を大きく上回る最大1.2GHz幅(日本では最大500MHz幅)に。
これによりARやVRなどの高速ストリーミングはもちろん、大規模イベントなどでも快適な大容量通信を提供できるようになります。
現在「Pixel 7」や「Galaxy S22 Ultra」「Xperia 5 IV」などのAndroidスマホですでに利用できるほか、Apple製品でも新型「Mac mini」や「MacBook Pro」などでは対応済みのWi-Fi 6E。
「iPhone 14」シリーズでは採用が見送られ今回ようやく対応と思いきや、ここでも性能や価格で明確な差別化が図られており、高価な「iPhone 15 Ultra」などの上位モデルに需要を集約させようとしているようです。
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