来年発売と予想されるGalaxy S24にもクアルコムの「Snapdragon 8 Gen 3」を搭載するとみられているSamsung。
しかし、その水面下では次世代の自社製プロセッサの計画がゆっくりと進められていたようです。詳細は以下から。
海外メディアの報道によると、Samsungは2025年発売が予想されている「Galaxy S25」に、3nmプロセスで生産された自社製プロセッサ「Exynos」を搭載するそうです。
これは同社の内部事情に明るいという関係者が明かしたもの。
昨年Galaxy S22に搭載された「Exynos 2200」は性能低下や発熱などが問題となり、事業全面見直しが決定。その際Galaxy S23およびS24への自社製プロセッサ採用を見送り、その代わりに2025年発売の製品に搭載するよう決定したとのこと。
またSamsungにとって大きな懸念事項の1つとされてきたのが3nmプロセスでの歩留まりの悪さでしたが、GAA(ゲートオールアラウンド)構造と呼ばれる半導体の次世代プロセスの適用により生産歩留まりが「完璧なレベル」に達したとも報じられています。
「Exynos 2200」の性能問題をきっかけに、毎年新製品を搭載するのではなく自社製品に最適化したプロセッサを提供することで路線変更し、3nmプロセスの大量生産にも踏み切ったSamsung。
ある意味Galaxy S24の計画より先に始まったとも言える、新型「Exynos」の開発が成功すれば、スマホプロセッサ市場での競争が再び加熱することになりそうです。
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