伸縮性の高いディスプレイを巻き取って画面サイズを変えられるという次世代のスマホがついに発表されました。
2019年に登場し、ようやく一般的になってきた折りたたみスマホとはまた違った可能性を感じさせる1台です。詳細は以下から。
これが海外メディアによって報じられた、海外イベントMWC 2023で公開の試作機「Motorola rizr」。
ディスプレイは通常5インチ(15:9)のプラスチック有機ELで、画面は本体の底面を回り込んで、背面の約3分の1までを覆っています。
サイドの電源ボタンをダブルタップすると電動でディスプレイが巻き上がり、約3秒で6.5インチ(22:9)にまで拡大されます。
Androidのインターフェースも調整され、アプリの画面は縦に伸び、ホーム画面ではアイコンの配置が変更されるように。なお、もう一度ダブルタップするとディスプレイが隠れ下に巻き取られます。
また、動画を見る際に携帯電話を横向きにしたり、メール入力でキーボードを表示させた時など、状況や画面サイズに合わせて自動でディスプレイが拡大される機能も。
さらに、本体を裏返すと巻き上がった部分がサブディスプレイになり、通知や日付、時刻、天気などを表示させることも。映像を見ながらメインカメラで「自撮り」を行う機能も検討中とのことです。
なお、縮小時は小さいとはいえ本体はぶ厚く、重量も210gで「Pixel 7 Pro」や「Galaxy S23 Ultra」などの大型フラッグシップ機以上に。
バッテリーも3000mAhと6.5インチのスマホとしては心許なく、ケースに入れたとしてもディスプレイの上部は露出しているため耐久性にも問題があるなど課題も多いとされています。
かつてLGが2020年後半にも開発していた巻き取り式ディスプレイ搭載スマホ。
コンパクトで使いやすさを保ちながら、必要なときに大きなディスプレイに切り替えられるという、折りたたみ式スマホを進化させたものになっており、製品化もすぐそこまで来ているようです。
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