東大が開発した「衛星通信と5G基地局を組み合わせた災害対策車」、日本全国に配備すべき完成度の高さに



「災害などの非常時に通信インフラを迅速に復旧できる。おまけに高速、低遅延、大容量などニーズに応じた回線も提供できる」

自然災害の多い昨今だからこそ生きる、そんな車を東大などが試作しました。詳細は以下から。

これがワイヤレスジャパン2023で展示されていた災害対策の用の車。なかなかの格好良さです。



悪路なども走れるよう、足回りはしっかりしています。


ボンネットにはソーラーパネルを搭載。ポータブル電源などの蓄電池を組み合わせることで、長時間の作戦行動を続けることができます。


天井には低軌道衛星通信サービス「Starlink」のアンテナがあるほか……


災害時にインフラを復旧できるよう、ローカル5Gのアンテナも。非常時にStarlinkをバックボーンにした5Gサービスを提供できるのがこの車です。


非常にコンパクトな5G基地局。可搬性が高いため、いざという時にも運びやすいのが特徴です。


天井にはドローンも備え付けられており、被災状況などを5Gでリアルタイム配信できます。


さらに興味深いのが5Gの特徴であるネットワークスライシングにも対応した点。ニーズに合わせて低遅延、大容量、高速な通信サービスを提供できます。


もともと富士山での災害対策や減災を目的とした車だけに、実用性を追求したつくりとなっています。


なお、この災害対策車はBeyond 5G推進の旗振り役である東京大学総長の特任補佐、中尾彰宏氏が研究開発に携わったもの。5Gの非常に有意義な使い方を実証してみせています。

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