昨今、驚くべき進化を遂げているAIによる文章生成機能。非常に便利なため企業でも導入が進んでいますが、自力で作り上げるべき論文などで使われてしまうことが問題視されています。
無断利用を明確に禁止する大学なども現れる一方、以前より問題となっていたコピペとは違い元の文章がないため見破ることが極めて難しいものですが、日本企業が判別ソフトの開発に成功したようです。詳細は以下から。
日本経済新聞の報道によると、「株式会社アンク」が「ChatGPT」で作られた文章を判別するソフトを開発したそうです。
今回発表されたのは「コピペルナーV6(仮称)」で、2009年末の発売以来全国の796校と310の法人・官公庁等に導入された実績があるコピペ検出ソフト「コピペルナー」の新バージョンという位置付け。
分野によっては脅威として認識されるほどでもあるため、AIが生成した文章を検出するソフトは多く開発されているものの、日本語に対応するものは珍しいとされています。
コピペルナーV6では対象となる論文などに含まれるキーワードを使ってChatGPTに多数の文章を作らせて、元の文と比較することで酷似している部分を判別し、従来製品と同様分かりやすく表示してくれるとのこと。
価格は10万円未満を想定し、既存ユーザーに対しては数万円でバージョンアップを行うサービスも提供予定。2023年内の商品化が見込まれるほか、ChatGPT以外の文章生成AIへの対応も検討中です。
・関連記事
サムスン「ChatGPT」導入で情報流出、わずか20日で半導体関係の機密など3件発生 | Buzzap!
KDDI「低消費電力AI」を実現するシリコン光回路の実用化に近づく、性能や消費電力でGPUベースのアクセラレータを圧倒へ | Buzzap!
auが音声認識AIでお客さまセンター対応へ、音声ガイダンスやボタン操作不要で対応範囲の拡大も | Buzzap!