Appleの時価総額がわずか1日で5兆4000億円も減少したことが明らかになりました。
※14:18に追記しました。
アップルの時価総額、株急落で5兆4000億円減 :日本経済新聞
日本経済新聞社の報道によると、24日のアメリカ株式市場でApple株が大幅安となり、企業価値を示す株式の時価総額が1日で約596億ドル(約5兆3858億円)減少したそうです。
これはAppleの2012年10~12月期決算における純利益が前年同期比で横ばいにとどまり、iPhoneの不振から成長が鈍化するという懸念が浮上したことによるもの。
減少幅はパソコン大手のHPとDELLの時価総額を合計した規模におよび、日本企業では日本たばこ産業(JT)1社分の価値が消失したことになるとされています。
飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を続けてきたAppleがホリデーシーズンで純利益を伸ばせなかったということは、成長の鈍化を懸念せざるを得ないわけですが、やはり気になるのが同社の次なる一歩。
さらなるシェア拡大、売上アップを目指すためにかねてからウワサされている廉価版iPhoneを投入する可能性がより高まると考えられるほか、このままAppleの時価総額が下がり続けるようなことがあれば、条件が折り合わないことから交渉が難航している「NTTドコモ版iPhone」も、いずれ出さざるを得ない状況になるのではないか……とも考えられます。
また、昨年末にAppleがシャープやFoxconnと組んで新型テレビを開発中であることが報じられていましたが、スマートフォンやタブレット以外の製品への取り組みもより強化されることになるのかもしれません。
・14:18追記
Apple (日本) - Apple Press Info - Apple、過去最高の業績を発表
日本経済新聞社の報道では「iPhoneが不振」という内容でしたが、Appleの発表ではiPhoneを4780万台(前年同期は3700万台)、iPadを2290万台(前年同期1540万台)販売しており、いずれも過去最高の販売台数を記録。
しかしながらMacの販売台数が前年同期520万台から410万台へと減少しており、純利益が伸び悩んだ背景にはiPhoneよりもMacの不振があることに。つまりAppleはiPhoneやiPadについては今まで通り強気でいられるということのようですが、Macの不振分を補うためにどのような施策が展開されるのかが気になるところです。
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