スマホの部品をガラケーのボディに搭載し、カスタムしたAndroid OSによってLINEなどを利用できるようにした「ガラホ」こと「AQUOS K」を今年春にauが発売したのは記憶に新しいですが、ソフトバンクが2015年冬~2016年春モデルとして「AQUOSケータイ」「DIGNOケータイ」「かんたん携帯9」の3機種をリリースするのでレビューをお届けします。
中には「AQUOS K」同様、LTEに対応したモデルもありますが、au版と大きく異なる点があります。詳細は以下から。
まず最初に各モデルの特徴をざっくり紹介。すべてのモデルでLINEを搭載したほか、従来よりも高音質通話に対応していますが、AQUOSケータイは3G・3G HD Voiceのみ利用可能。DIGNOケータイ、かんたん携帯9はLTEおよびVoLTEも利用できるモデルです。
AQUOSケータイ:3G対応、3G HD Voice対応、防水防塵
DIGNOケータイ:3G・LTE対応、3G HD Voice・VoLTE対応、防水防塵耐衝撃
かんたん携帯9:3G・LTE対応、3G HD Voice・VoLTE対応、防水防塵
◆AQUOSケータイ
3.4インチqHD液晶や1410mAhバッテリーなどを備え、オープンソースAndroidをカスタマイズしたOSを搭載。ワイモバイル版が3色、ソフトバンク版は8色展開で、メール、ブックマーク部分が両キャリア向けにカスタマイズ(ワイモバイル版はウィルコムドメイン引き継ぎ可能)。
色鮮やかなソフトバンク版
ワイモバイル版はこんな感じ。
防水・防塵、ワンセグ、赤外線、Bluetooth、ベールビュー、伝言メモを備えたほか、「お母さんに電話」などの音声でかんたん発信が可能。いずれもキャリアロゴは無く、ソフトバンク版が11月下旬、ワイモバイルが12月上旬以降発売予定。
実際に触ってみたところ。
料金プランについては検討中で、気になる自動通信については「ユーザーが許可したものだけ使える方針で検討中」とされています。
AQUOSケータイ
ディスプレイ:3.4インチqHD(960×540)
プロセッサ:Snapdragon 210(1.1GHz、クアッドコア)
背面カメラ:800万画素
バッテリー容量:1410mAh
高音質通話:3G HD Voice
国内向け機能:赤外線、ワンセグ
防水・防塵:IPX5/7、IP5X
ネットワーク:3G
Wi-Fi:なし
その他:LINE対応、タッチクルーザーEX、ベールビュー、電話帳約35万件保存可能、データフォルダ約3.8GB
◆DIGNOケータイ
防水・防塵・耐衝撃に加え、4G LTE対応でVoLTEおよび3G HD Voiceを利用できるモデル。ワイモバイルおよびソフトバンク向けに2016年3月中旬以降発売予定。残念ながらモックでの展示となりました。
かつてauが発売したデザイン端末「PRISMOID」を思い起こさせる、なかなか格好いいフォルムです。
カラーバリエーションは5色。
動画で見るとこんな感じになります。
基本的な処理性能などはAQUOSケータイと変わりませんが、LTE対応な部分がアドバンテージです。
DIGNOケータイ
ディスプレイ:3.4インチフルワイドVGA(854×480)
プロセッサ:Snapdragon 210(1.1GHz、クアッドコア)
背面カメラ:800万画素
バッテリー容量:1500mAh
高音質通話:3G HD Voice、VoLTE
国内向け機能:赤外線、ワンセグ
防水・防塵:IPX5/8、IP5X
耐衝撃性能:あり
ネットワーク:3G、LTE
Wi-Fi:なし
その他:LINE対応
◆かんたん携帯9
AQUOSケータイをベースにユーザーインターフェースを高齢者向けに強化したモデル。2016年3月上旬以降発売予定の後発モデルのため、AQUOSケータイに無かったLTEを搭載。こちらも発売時期が遅いため、モックでの展示です。
動画で見るとこんな感じになります。
かんたん携帯9
ディスプレイ:3.4インチqHD(960×540)
プロセッサ:Snapdragon 210(1.1GHz、クアッドコア)
背面カメラ:800万画素
バッテリー容量:1410mAh
高音質通話:3G HD Voice、VoLTE
国内向け機能:赤外線、ワンセグ
防水・防塵:IPX5/7、IP5X
ネットワーク:3G、LTE
Wi-Fi:なし
その他:LINE対応
◆全機種Wi-Fi非搭載でテザリング非対応、あくまでガラケーの延長線上に
なお、今回発売される3機種ともWi-Fiは備えておらず、テザリングを利用できない部分がau版との大きな違い。
また、AQUOSケータイも実質AQUOS Kとほぼ変わらないスペックであるにもかかわらず、Wi-Fi非搭載&背面カメラがスペックダウン(1300万画素→800万画素)するなど、デチューンされている部分もみられ、スマホとガラケーの中間的な位置付けとして売りたいauと、あくまでガラケーの延長線上で売るつもりのソフトバンクとの間にスタンスの差が見えています。
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