2020年商用化に向けて関連業界が盛り上がりを見せる「5G(第5世代携帯電話)」。
今までのような「Mbps」ではなく、「Gbps」単位の超高速通信を利用できるようになると期待されていますが、その実験に用いられる端末は、「これが本当に将来、スマホに搭載できるサイズになるのか……?」と思ってしまうほど巨大です。詳細は以下から。
ワイヤレスジャパン2016の「5G Tokyo Bay Summitパビリオン」にあるIntelブース。同ブースでは5G通信の実証実験用端末「5Gモバイル・トライアル・プラットフォーム」が展示されていますが、どう見ても「スタイリッシュなデスクトップパソコン」といった風貌です……
背面にはUSBをはじめとした各種インターフェース。
Xperia Z3を並べてみると、その大きさが分かるかもしれません。これが数年後にはスマホに搭載できるサイズになると考えると、驚くべきものがあります。
5Gモバイル・トライアル・プラットフォームは、最大800MHzの帯域幅に対応可能。キャリアアグリゲーション対応スマホが最大50MHz程度しかカバーできていないことを考えると、とんでもない数字であることが分かります。
100MHzで下り最大606Mbpsのデータ転送速度を実現。800MHzということは、実に4.8Gbpsということになります。
なお、Intelの説明員によると、同社は今後もWiMAXパソコンやLTEパソコンのような、モバイルネットワークに接続できるプラットフォームの普及を推進していくとのことで、今回展示されている5Gモバイル・トライアル・プラットフォームも、その一環とのこと。
NTTドコモが5Gの展開を推進する周波数帯以外にも、世界各国で研究されている5G向け周波数帯をサポートしているとしています。
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