ソフトバンクロボティクスが新型ロボットを発表しました。詳細は以下から。
◆新型ロボットはオフィス向け掃除ロボ
2014年6月のPepper発表から実に4年半ぶりとなる新型ロボット。
てっきり「Pepper弐号機」「Pepper Mk-II」などかと思いきやオフィス向けのバキューム掃除ロボでした。
ビジョンファンドで投資したブレインコーポレーションとの共同開発モデルで、AIを使った「BrainOS」を採用しています。
開発の背景にあったのは、毎月ソフトバンク規模の会社が消えていることになるほど深刻な日本の労働力人口。
その中でも一番人材確保が困難なのが清掃業です。
そんな問題を解決するのが「Whiz」
一度運転すると2回目以降はAIが自動で掃除してくれます。
ルート上にある人やモノに自動対応し、毎日1500平方メートルを掃除可能。複数台組み合わせて運用することもできます。
4G LTEで清掃ルートや紙パックの状況などをクラウドにアップロードするため、各機体のデータを見える化できます。
基本プランは5年レンタルで月間2万5000円。
清掃会社やテナント会社などでの利用を想定しています。
予約受付は2019年2月、発売は3月を予定しています。
イメージムービーはこんな感じ。
実演デモも行われました。
河北麻友子、チョコレートプラネットが登壇した実演デモも。
◆プレスリリース
プレスリリースは以下となります。
ソフトバンクロボティクス株式会社(以下「ソフトバンクロボティクス」)とソフトバンク株式会社(以下「ソフトバンク」)は、オフィスや業務フロア向けのバキューム清掃ロボット「Whiz(ウィズ)」の申し込み受け付けを、2019年2月に開始します。月額2万5,000円のレンタルプランでの提供を3月以降に開始する予定です。Whizは、人型ロボット「Pepper」に続く、ソフトバンクロボティクスが開発・提供する2種類目のロボットであり、ソフトバンクロボティクスが今後さらなる拡大を目指すロボット事業の重要な一翼を担う製品です。
Whizは、主にカーペットなどの床の清掃を目的とする自律走行が可能な乾式バキュームクリーナーのロボットで、自動運転清掃・洗浄機向けサービス「AI清掃PRO」の対応機種の第2弾です。最初に同機を手押しして清掃エリアの地図データを作成・記憶します。一度清掃ルートを作成・記憶すれば、後はスタートボタンを押すだけで記憶した地図データを基に清掃ルートを自律走行するため、清掃時の品質を一定に保つことができます。また、清掃ルート上に人や障害物が出現しても、Whizに搭載された複数のセンサーが検知することで回避しながら走行することが可能です。コンパクトなサイズのため小さい部屋などでも小回りよく清掃できるほか、自律走行時に壁などの障害物と距離を離すことなく走行するため、衝突を避けながら隅まで清掃することが可能です。さらに、Whizは手押しで清掃ルートを記憶させるだけで自律清掃が可能なため、新たに操作方法を習得する必要がなく、導入してからスムーズにご利用いただけます。
◆質疑応答
ITmedia:
ルンバとの棲み分けは?Pepperは契約更改で苦戦していると聞いたが、次世代機は?
ソフトバンク:
Whizは業務用として展開。今回コメントは避けますが、皆様の想像を上回るものを出したい。契約更改は皆様の想像の数倍。色んなファミリー企業の技術を組み合わせていきたい。
日経:
ブレインコーポレーションとの共同開発とのことだが、ソフトバンクはどこまで噛んでいる?
ソフトバンク:
企画はソフトバンクロボティクスでAIはブレインコーポレーション。製造は別メーカー「ICE」で、ソフトバンクがハブ的な役割を果たしています。
ロボットスタート:
今回のロボットは新規に作ったのか、別モデルに手を加えたものなのか。湿式モデルを開発する予定はあるのか。際のほうの掃除はできるのか。保守費用はいくらなのか。
ソフトバンク:
スクラッチでゼロから開発。湿式モデルはロードマップにある。アタッチメントなのかは議論中。際は数センチ単位まで対応。メンテナンスに関しては紙パックやブラシなどについては有償。
?:
段差は超えられるのか。エレベーターとの連携は?
ソフトバンク:
走行性能は、オフィスにある電源などは乗り越えられるが、階段や急激な坂は越えられない。通常のオフィスやレストランでご利用頂けると考えている。エレベーターとの連携は考えておらず、手押しに。
?:
搭載しているセンサーの内容は?
ソフトバンク:
自動運転用のライダーや3Dセンサー、バンパー、車輪が回っているかのセンサーなども搭載。基本的には障害物回避や落下防止用。
?:
障害物はどれくらい細かく識別しているのか。
ソフトバンク:
人間は人間として識別している。それ以上細かくは分類していない。
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