京都ラーメンといえばとにかく濃厚なスープが特徴。その中でも究極クラスと言われ、現在話題沸騰中の鶏系ダシのラーメン店、「極鶏」を味わいに行ってきました。
関西以外の多くの人が京都ラーメンと聞くと薄味ではんなりした「京風ラーメン」を思い浮かべるかもしれません。しかしそれは完全な誤り。京都発祥の「天下一品」を食べたことがある人はあの濃厚な味を思い出して下さい。あのずっしりと濃くてパンチの効いた味わいこそが京都ラーメンの特徴です。
そんな京都の中でも「天下一品 総本店」は特にスープが濃厚なことで有名で、「麺を食べ終わった後に丼を逆さにしてもスープが落ちてこない」という冗談があるほど。その天下一品総本店をも超えるどろどろ濃厚なスープを使ったラーメン屋が存在するということで話題になっているのがこの「極鶏」。
「極鶏」があるのは天下一品総本店からも程近い京都一のラーメン激戦区、一乗寺の「ラーメン街道」。ここには新旧有名店が軒を並べ、日々しのぎを削っているまさに京都ラーメンの最前線。「けいおん」の商店街のモデルになったエリアとしても有名です。
土曜日の開店10分前、既に並んでいる人がいます。京都のラーメン屋のよいところはどんな有名店でも東京のように2時間待ちということはなく、ピークタイムでも30分以内にまず食べられるところ。
これが「麺屋極鶏」の看板。のれんには「鶏だく」「鶏濃厚」と非常に明快なアピール。期待が高まります。開店前だったので、あらかじめ入店前にメニューを渡され、先にオーダー。今回はおすすめの「極鶏 鶏だく」を「とろーり玉子かけご飯セット」にしました。これで850円。
開店と同時に案内されて店内へ。席につくと間もなくセットの「とろーり玉子かけご飯」がやって来ました。細切りチャーシュー付きです。
玉子とチャーシューを載せて、カウンターにある専用の醤油をかけていただきます。この玉子が非常に濃厚で、チャーシューともしっかり絡みとても美味。ご飯もホクホクでした。
そして玉子かけご飯を食べ終わる間もなく主役の鶏だくが運ばれてきます。透明度ほぼゼロの見るからに濃厚なスープ。鶏肉の香りがせり上がってきます。そしてその上にオシャレに盛りつけられた白髪ネギと七味唐辛子、その下に見える茶色の棒状の物体は何とメンマ。これまでに見たどんなメンマよりも長く、分厚く、大きいです。
まずスープは予想を超えたどろどろ濃厚っぷり。ネット上ではポタージュのようだという評もありましたが、むしろこれはソースなんじゃないかと思えるほど。それでも口に入れるとただ濃厚すぎるのではなく、ほんのりとした甘味と軽さを伴っており胸焼けするような感じはありません。むしろ鶏肉のぎゅっと濃縮された風味が旨みとして食欲をかきたててきます。本当にこれは鶏肉を飲んでいる感じ。
どろどろなのでスープの麺への絡み方は少々食べにくいほど。スープをすするよりは麺に絡めて豪快にいただきたい感じです。そして重要なのが巨大メンマ。見た目に反して抑えられた味付けになっており、濃厚なスープの箸休め的にかじると不思議と口の中が一旦リセットされます。
この繰り返しであっという間に完食。スープの強烈などろどろさに印象が行きがちですが、それを美味しいと感じさせ、一気に食べさせてしまう工夫が随所に凝らされていました。ただし、それでも玉子かけご飯セットは相当満腹になるので注意。
なお、メニューには他にも唐辛子を大量に使った「赤だく」、マー油とにんにくの「黒だく」なども。こちらもぜひ食べてみたいところです。この日訪れた時はお休み中でしたが、つけ麺もある模様。このスープでつけ麺は相当気になります。
さて、今後このラーメン激戦区で「極鶏」がどう発展していくのか、どろどろ濃厚スープ好きとしては楽しみです。
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