きっと何者も誘えないお前達に告げる、「ピンドラ」「タイバニ」×ナンジャタウン攻略レポート


東京・池袋のテーマパーク「ナンジャタウン」で、「輪るピングドラム」をテーマにしたフードやグッズの展開が2月17日(金)からスタートしました。以前から開催されている「TIGER & BUNNY」のフェアも併催となり、いよいよ賑わう園内。どちらの作品も全話視聴した筆者が平日昼間のテーマパークをワイルドに徘徊、生存戦略を試みた所感です。



1:フード制覇はまず無理、お持ち帰りを活用しても

今日始まった「輪るピングドラム(以下『ピンドラ』)」だけでもフードが全14種類、「TIGER & BUNNY(以下『タイバニ』)」は全26種類。当たり前ですが全部一気に食べるのは不可能です。1品につき作品のステッカーが1枚もらえるのが基本なので、たくさん貰いたい場合は主食類のオーダーは避けましょう。

これは「ピンドラ」のカレー型モンブラン。登場回のシーンと合致した、描き下ろしと思われるステッカーがついてきました。

そこまでカレーに似てはいませんでしたが、キャラメリゼされたくるみが香ばしく、ぺろっといただけました。

また、アイスやケーキ類は1品600~700円、餃子シリーズは500~600円、主食のたぐいは800~900円とそこそこ値が張るので、十分な軍資金が無い場合はトライするメニューを厳選しないと厳しいです。一部の餃子やスイーツは持ち帰り可なので、園内のマップでチェックして臨んでください。

「運命の果実カレー」はケチャップライスとプレッツェルで物語のキーワードとなった「運命の果実」=リンゴを表現。結構ボリュームがありました。

中央に乗ったノリには「KIGA」マーク。

2:アニメフェア参加者にパスポートはオーバースペック

ナンジャタウンの入場パスには、単純に入場料だけを払う「ナンジャエントリー」(300円)と、アトラクション料も込みの「ナンジャパスポート」(3900円)があります。アニメ関連のアトラクションは2月17日現在「タイバニ」の1件のみ、しかも「パスポート使用不可」なので使いどころがありません。

タイアップ目当てで来た人、特にお一人様は「ナンジャエントリー」で十分です。全話の台本や原画、等身大ペンギンぬいぐるみなどが置かれた「ピンドラ」のプチ原画展も追加チケットなどは不要。

原画展のそばにはフォトスポットも。原画展自体は撮影不可ですが、こちらでプリンセス・オブ・クリスタルになりきって記念写真を撮ることはできます。

ただ、「タイバニ」アトラクションに長蛇の列が出来ている一方、パスポートで遊べる通常アトラクションで遊んでいる人がほぼ見受けられなかったのが寂しく、通常アトラクションとアニメタイアップのコラボも今後あるといいなと感じました。

3:意外とお一人様メイツがいる

開演当初はカップルや親子連れが集うレジャースポットというイメージが強かった「ナンジャタウン」ですが、近年は人気アニメとのタイアップキャンペーンを絶え間なく行っていて、アニメファンたちが集う場としての色彩を濃くしています。そのためか、一人で黙々と「タイバニ」のスカイハイのスイーツを食べる男性や、「ピンドラ」のカレーをもぐもぐ食べるうら若き女性もちらほら。併催の「にゃんこデザートフェスティバル」目当てのお客さんもいたので断定はできませんが、お一人様の多くはアニメファンです。

ですが、団体様の多くもアニメファンです。隣で「スカイハイ、そしてスカイハイ」とか「シビレルだろう?」とか、作品を肴に仲良く語る声が聞こえてくると時々孤独感に襲われます。しかし、友人と歩調を合わせず自分の目的に直行できる自由を引き替えにしたことを思い出し、自分を鼓舞すれば何とかなります。たぶん。

4:ファンの愛が光る「タイバニ」フェア&ステッカーのプレミアム感が高い「ピンドラ」フェア

「タイバニ」フェアはフードのアイデアをTwitterで公募しただけあって、テーマや造形がかなり通好み。特に「スカイハイの目玉焼き!そしてアイスだ!」は、虎徹がスカイハイの食事のクセを指摘した、たった一言の台詞から作られたもの。一方、ステッカーのイラストはOPや本編で既出の絵柄。「正直、友達同士でキャッキャウフフしながら食べるのに向いているメニュー群だな」と一人で食べながら思いました。

ちょっと口にするのがためらわれる長いメニュー名ですが、「スカイハイ1つください」と言えばちゃんと出してもらえました。というか、注文が相次ぐので店員さんも「スカイハイ」呼び。「スカイハイ、それとスカイハイ」みたいな指示が飛び交う盛況ぶりでした。

中央の黄身部分はかぼちゃプリンなのですが、とろっとしていて目玉焼きの雰囲気は出ていました。アイスなど冷たい食べ物が苦手な筆者にとってアイスメニューは地雷だったのですが、冷たい部分が比較的少ないこのメニューは食べやすく、助かりました。

一方、「ピンドラ」のフード造形はわりと分かりやすく、作中に登場したペンギンなどのモチーフやイラストを無難に使用している感じ。しかしステッカーの絵柄はどれも今回のために作られたとおぼしき物ばかりで、印刷も鮮明。これだけ力が入っているのに、真砂子やゆりなど、人気の高いサブキャラにちなんだメニューが無かったのは個人的にとても残念。

無難にかわいいメニューの中で異彩を放っていた「眞悧(サネトシ)先生のプリンだヨネ☆」。頭に突き刺さっているのはお供の黒ウサギ2匹を表現しているチョコだと思われます。持ち帰りにしたせいで形が崩れたのではなく最初からこんな感じでした。単純に味で判断するならこのプリンが一番気に入りました。

どうでもいいことですが、タイバニのステッカーはピンドラのステッカーの3分の2程度の大きさでした。ナンジャタウンのフェアにフォーマットがあるわけではなく、コンテンツごとに違うようですね。

5:タイバニファンならガラポンに行くべし

タイアップのフードメニューは通常メニューのついでに作られているので、正直なところちょっと肩身が狭いというか、店員さんの対応も割とクール。一方、アトラクションに近い催しの担当は園内スタッフ基準のハイテンションで応じてくれます。どちらがいいかは人それぞれですが、個人的に「タイバニ」のガラポンコーナーの力の入れようには驚きました。

ガラポンとは要するに福引きのガラガラなのですが、玉の補充を「HERO TVのCM明け」と表現、「視聴率グングン上げてくださいねー!」とシャウトするスタッフさん。玉の色は各ヒーローに対応していて、残念賞の6等が出ても「おっと見切れた!折紙サイクロン!」とかけ声がかかるので何となく外れた気がしません。だまされてるなと思いつつ300円×4回引きました。3つティッシュでした。

唯一の当たりが缶バッジでした。アイテムの柄は自分で選べるので、魔除けになりそうなナイスご尊顔のルナティック柄をチョイス。

ガラポンを仕切っていたのは、スイッチャーのメアリー風の出で立ちなのに迫力が明らかにアニエスさんなスタッフさんと、パオリンの髪飾りをつけたショートカットのスタッフさん。アゲアゲな対応もさることながら、服も園内の共通制服ではなく、コスパの「HERO TVパーカー」で、ちょっと力の入れ方が他とは違う感じがありました。

その熱意と景品のレアさもあって、平日15時の段階で「本日分終了」となったアイテムがいくつもありました。目当ての物がある人は午前中に参加した方がよいかと。逆に言えば、会期の前半で品切れにならないよう工夫されているようなので、遠方から足を運ぼうとしている人にも優しい設計になっていました。

「ピンドラ」は現状そういった催しはないですが、「ナンジャタウン」内のゲームコーナーには「ピンドラ」の景品のあるクレーンゲームが多数置いてあり、景品をゲットするとペンギンマークの入ったショッパーがもらえるとのこと。3月3日(土)から全国で行われる「ナムコ×輪るピングドラム キャンペーン」の中心が、クレーンコーナーが併設されているナンジャタウンとなるのは間違いなさそうなので、「ピンドラ」ファンはチェックしてみてください。

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