水槽というと横から見るイメージがありますが、この「World Trip」は上から眺めます。金魚たちが泳ぎまわるのは世界の海です。
Takuro Yamamoto Architects
この作品を作ったのは日本の建築家、山本卓郎氏。TIFF AWARD 2012にて入選を果たしています。
山本氏のBlogによると
この金魚鉢(?)、もともと金魚は上から眺めて楽しむように改良されてきた・・と聞いたのが着想の始まりです。単に上から眺めるために浅く広い形にするだけでなく、上から眺めるからこそ出来ることはないだろうか?と考え、何か地形的な面白みを加えたいと考えていました。
そんな中、誰でも知っている地形とは何だろう?と考えて行き着いたのが世界地図です。
世界地図の面白いところは記号として誰にでもすぐに意味が分かる上、地形に歴史的背景など人の想像力を喚起するものが非常に豊富に含まれている点です。そこを何も知らぬ金魚が無邪気に泳いでいたらさぞ楽しいだろうな・・と思い、機会があれば形にしたいと考えていました。
(一部引用)
まだ見ぬ世界の国々に思いを馳せながらゆっくり金魚を眺めるのは素敵な時間になりそうです。
喜望峰を回りこんでインド洋に向かっています。
バミューダ・トライアングルに侵入しようとしています。
いつかどこかのカフェでこの水槽に出会うことがあるでしょうか?
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