「Windows Phone 8」正式発表、新機能盛りだくさんで「IS12T」などの7.5ユーザーのアップデートも
マイクロソフトがモバイル向け最新OS「Windows Phone 8」を発表しました。
OSのコア部分を共有したことによる「Windows 8」との連携強化やNOKIA製マップ機能、音声操作が可能になる新機能「Audible」の導入に加え、WindowsでもWindows Phoneでも同じゲームをプレイできるようになるなど、盛りだくさんの内容となっているほか、「Windows Phone IS12T」のようなWindows P hone 7.5端末へのアップデートについても触れられています。
詳細は以下から。
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Windows Phone Summit | Channel 9
Live from Microsoft’s ‘sneak peek’ at Windows Phone! — Engadget
カンファレンスの様子
「Windows Phone 8」の解説が行われました。
まずは「Windows Phone 8」ではハードウェア面の対応を強化。デュアルコア以上(最大64コア)のCPUや720p(1280×720)のHD液晶、そしてmicroSDカードをサポートします。
「Windows Phone 7.5」と比較してJavaScriptの実効速度が4倍となり、HTML5へのサポートも2倍向上した「Internet Explorer 10」をプリインストール。
ゲームのプラットフォームをWindowsとWindows Phoneとで統合。これによりゲーム開発者は同じゲームをパソコンとモバイルの両方に提供できます。
NFCをサポートし、クレジットカード決済などを端末を利用して行うことができるように。
さらに「Google Maps」ともAppleが「iOS 6」でリリースすることを発表した自社製マップとも異なる、「NOKIA Map Technology」を採用。オフラインでのマップ表示やナビゲーションなども可能となります。
そして「Windows Phone 8」は「Windows 8」との連携強化。プロフィールやメール、ブラウジングしたページなどにとどまらず、プレイしているゲームなども同期可能。同期はオンラインだけでなく、端末同士をNFCを利用してタッチしても行うことができます。
前述の通り、非接触通信を用いたオンライン決済機能もサポートします。
続いては技術的側面。「Windows Phone 8」は「Windows 8」とコア部分を共有しており、「デバイスドライバを1つ開発するだけでモバイルもタブレットもパソコンにも対応できる」といった、今までに無かったアドバンテージを実現。
ハードウェアベースのセキュリティ機能やIPV6、タッチで情報を共有できるNFCサポート、そしてBluetoothの改善、Direct 3Dの組み込みなどが行われています。
これにより高品質なゲームプレイが可能に。
ゲームに多く用いられている物理エンジンミドルウェア「Havok」などもサポート予定で、これによりゲームの質が大きく向上することになります。
マルチタスクにも対応し、SkypeベースのVoIPやビデオチャットのほか、位置情報をバックグラウンドで利用することも可能です。
AndroidやiOS向けアプリとマルチプラットフォームでWindows Phone向けのアプリを作りやすくなります。
新機能「Audible」によって端末自体の音声操作が可能に。なお、同機能は本日からWindows Phone 7.5向けに「Windows Phone Marketplace」で提供開始されます。
「Windows Phone 8」の特徴をまとめるとこんな感じ。
・最新のハードウェア対応で高速化
・ゲームがとんでもないことに
・マルチタスクの改善
・アプリを音声で操作可能
・アプリ開発者がよりマネタイズしやすく
・企業ユーザー向けの機能も
開発者向けのSDKは晩夏に提供予定。
対応機種はNOKIA、Huawei、Samsung、HTCからリリース予定。50の言語と180以上の国家で利用でき、中には日本語も含まれるほか、発売から18ヶ月間は最新OSへのアップデート対応が保証されます。
そして「Windows Phone 8」に先駆けて「Windows Phone 7.8」もリリース。カメラに顔認識機能などが導入されます。
気になるアプリケーションの数は10万に。
「Windows Phone 7.8」はWindows Phone 7.5ユーザー向けのアップデートとして提供され、一足先にWindows Phone 8のインターフェースを体験できるように。なお、残念ながらWindows Phone 7.5から7.8へのアップデートは提供されるものの、システム要件を満たさないため、Windows Phone 8へのアップデートは行われません。
つまりKDDIから発売されている「Windows Phone IS12T」もWindows Phone 7.8へのアップデート対象となるわけですが、実施時期はどうなるのでしょうか。公式発表が待たれるところです。
なお、Windows Phone 8については、以下のマイクロソフト公式ブログでも紹介されています。
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