9月12日に発表され、9月21日に発売……という情報が飛び交っているAppleの新型iPhone向けとみられるディスプレイについて、まもなくシャープが出荷を開始する予定であることが明らかになりました。
しかし製造がうまくいかず、iPhoneの出荷台数自体に影響する可能性もあるようです。
亀山第一工場の中小型液晶パネル、8月中に出荷始める=シャープ幹部 | テクノロジーニュース | Reuters
ロイター通信社の報道によると、シャープが亀山第一工場で製造している新型iPhone向けとみられる中小型液晶パネルについて、8月中に出荷を開始する予定であることが明かされたそうです。
これはシャープの藤本俊彦常務執行役員が大阪市内の記者会見でコメントしたもので、具体的な出荷時期については品質の見極めなどが必要であるとして、8月中と述べるにとどまっているとのこと。
Low yield rates of in-cell touch panels might disrupt new iPhone delivery schedule and shipments, say rumors
また、台湾のDIGITIMESが業界関係者のうわさとして報じた内容によると、新型iPhoneに採用される予定のインセル式ディスプレイ(薄型化やコスト削減などにつながる、タッチセンサーを液晶に統合したディスプレイ)はシャープとジャパンディスプレイ、LGディスプレイが製造中。
しかし各社とも歩留まり率(生産した数量の中での不良品の割合)が悪く、最も歩留まり率の良いジャパンディスプレイですら50%にとどまるほか、シャープも苦戦を強いられており、このままでは新型iPhoneの供給台数に影響が出かねないとされています。
つまり「品質の見極めなどが必要である」として出荷時期を明言していない理由は歩留まり率の悪さによるものだと考えられますが、各社とも歩留まり率が改善しない場合、新型iPhoneの発売日がずれ込むことや、発売時点での対象国が絞り込まれる可能性はあるのかが気になるところです。
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