「映像の中にデータを埋め込む」という試みは、コピー対策のために著作権情報を埋め込む「電子透かし」などに用いられていますが、埋め込んだデータをスマートフォンで受信させて活用できる「映像媒介通信技術」が登場しました。
「CEATEC JAPAN 2012」の富士通ブースにある「映像媒介通信技術」コーナー。
人が知覚できない灯りの数を増減することで、映像にURLやクーポンなどのデータを付加し、スマートフォンをテレビ画面にかざすだけで受信できるようにするという技術です。
データの受信はスマートフォン向けカメラアプリを起動して行うことができ、CMで流れている商品の購入や旅番組に登場した宿の予約・キャンペーンへの応募など、さまざまなシーンで利用できます。
さっそく映像媒介通信技術による処理を施した映像にスマートフォンをかざしてみると……
スマートフォンが映像に埋め込まれたURLを読み込み、WEBページが表示されました。
デモの様子。
富士通の「映像媒介通信技術」デモ - YouTube
「CMを見て少し気になったけれど、わざわざブラウザを立ち上げて検索するのは面倒」ということは往々にしてあるわけですが、映像媒介通信技術がQRコードリーダーのようにスマートフォンのカメラアプリにあらかじめ組み込まれるのであれば、目的の情報にすぐさま辿り着けるようになるため、なかなか便利になるのではないでしょうか。
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