「機動戦士ガンダム」シリーズなどに登場する、パイロットがコクピットの外の風景を水平および垂直方向360度認識できる「全天周囲モニター」を思い起こさせる「ユーザー指定自由視点映像システム」が「CEATEC JAPAN 2012」に出展されています。
情報通信研究機構(NICT)からの委託研究として中京テレビ放送とシャープ、名古屋大学、慶應義塾大学、福井大学が共同で取り組んでいる「革新的な三次元映像技術による超臨場感コミュニケーション技術の研究開発」のブースでは、三次元映像を用いた通信・放送システム「ユーザー指定自由視点映像システム」の評価用簡易ディスプレイが展示されています。
これは複数台のカメラを組み合わせて撮影した多視点映像をユーザーを中心とした複数のディスプレイで見せるというもの。将来的にはスポーツ中継などを複数のカメラで記録し、あたかもユーザーが競技場の中央にいるかのような圧倒的な臨場感を実現することを目的としています。
そしてこれが多視点映像。
実際に中心に座って見てみると、こんな感じになります。
超臨場感の「ユーザー指定自由視点映像システム」デモ - YouTube
視点を動かしてみたところ。基本的に今までの映像は見る側の指定が固定されていることが前提でしたが、このようにして見てみると、なんだか不思議な気持ちに。
「ユーザー指定自由視点映像システム」で視点を動かしてみたところ - YouTube
また、隣のブースでは東芝の裸眼3D液晶テレビを3台連結した試作版デジタルサイネージも展示中。
残念ながら2Dでしかお伝えできませんが、裸眼3D液晶が並ぶ様子は一種異様な空間となっているため、一度会場を訪れてみることをオススメします。
裸眼立体映像を用いたデジタルサイネージ - YouTube
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