WVGA(800×480)からQHD(960×540)、そしてHD(1280×720)へと、ここ1年ほどでスマートフォンのディスプレイの解像度は飛躍的な進化を遂げていますが、先日発売された「HTC J butterfly HTL21」を皮切りに、フルHD(1920×1080)解像度のディスプレイを搭載したスマートフォンが2013年の主流となることが明らかになりました。
Innolux to mass produce 5-inch Full HD 443ppi handset panels in 1Q13
台湾のIT系ニュースサイト「DIGITIMES」が報じたところによると、同国の大手液晶パネルメーカー「奇美電子」が2013年第1四半期にもスマートフォン向けに5インチのフルHD液晶(443ppi)パネルの量産に着手するそうです。
これは液晶の高精細化や表示性能の向上を実現する「AAS(Azimuthal Anchoring Switch)」と呼ばれる技術を採用したもの。
すでに同様のディスプレイはジャパンディスプレイやシャープが量産を開始しており、来年登場予定の新型Xperiaに搭載されるとみられているほか、SamsungやLG電子といった韓国メーカーもフルHDディスプレイを搭載する予定とされています。
つまり2013年はフルHDスマートフォン本格普及の年となることが期待されるわけですが、気になるのは高解像度ディスプレイ搭載の先駆けとなったAppleの存在。すでに「iPhone 5」のディスプレイ(4インチ、1136×640)は326ppiと、解像度だけでなく精細さでも「HTC J butterfly」を下回っています。
しかしながらiPhone 5のディスプレイを供給しているシャープが6.1インチ、2560×1600(498ppi)のIGZOディスプレイを試作するなど、高精細化はまだまだとどまるところを知らない状況が続いているため、Appleの「次の一手」が気になるところです。
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