竜巻が次世代の新しいエネルギー源になる…かもしれない?

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最近は日本でも発生するようになった自然の猛威のひとつ、竜巻。でもこの恐ろしい自然現象がもしかしたらエネルギー源として活用できるかもしれません。

カナダの起業家でエンジニアのLouis Michaudさんによると、竜巻は環境負荷の少ないエネルギー源になるとのこと。竜巻を人工的に発生させ、その恐ろしいほどの回転力を使ってタービンを回して発電するという、ちょっとSFじみた話のように聞こえます。

Michaudさんの会社AVEtec Energy Corporationは、制御された環境で竜巻を発生させて封じ込めるための高さ40mの円柱状の大気渦エンジン「Atmospheric Vortex Engine (AVE)」を作ることを目的としています。

会社側の説明によると、竜巻を発生させるためにはAVEに特定の角度から発電所、工場、データセンターなどからの排熱を吹き込みます。すると吹きこまれた熱い空気とその上部の冷たい空気の温度差から空気が渦状に回転し始め、竜巻となってタービンを回し、発電を行います。


会社はこの発電では二酸化炭素も、有害な汚染物質も出さないと言い、さらにはこの発電方法は石炭での発電よりも安く1キロワット辺り3セント(約2.5円)ですみ、これまでの火力発電所より全体の発電量は多くなるとのこと。

残念ながらこのエンジン、AVEは現在構想段階のもので、実験機もまだ作成されていません。なので全ては理屈の上のお話です。なんとも虫のいい話に聞こえますが、なんとPayPalの共同創始者、Peter Thiel氏はこのプロジェクトに対して30万ドル(約2500万円)を投資しています。この投資とオンタリオ州のLambton Collegeの協力の申し出により、最初の実験機が作成される見込みです。

この動画のAVEは実験機ではなく「試作機」です。


本当に実用に耐えうるアイディアなのか気になるところです。排熱を利用するというアイディア自体は日本を始めあちこちで実用化されているため、補助的であれ発電のオプションのひとつとなれば利用価値はありそうです。

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