iPhoneは本当に販売不振なのか、その実情が明らかに


2012年10~12月期に前年同期比約1000万台増となる4780万台を販売したにもかかわらず、販売不振が囁かれるAppleのiPhoneですが、その実情が明らかになりました。



◆「iPhone 5」が登場しても売れ続ける「iPhone 4S」
Apple iPhone 4S continues to enjoy strong consumer demand

台湾メディア「DIGITIMES」が部品メーカー関係者による情報として報じたところによると、2012年第4四半期(9月~12月)にAppleが販売した4780万台のiPhoneのうち、2000万台をiPhone 4Sが占めていたそうです。

これはiPhone 5と比較してiPhone 4Sのコストパフォーマンスが良く、いまだに小売店での強い需要があることを受けたもので、2013年第1四半期も好調な売れ行きが見込まれるとのこと。

ちなみに現在iPhone 5と第4世代iPadの製造はFoxconn、iPhone 4SとiPad miniはPegatronが担当しており、いずれも台湾の大手生産受注メーカーが手がける形となっています。

◆本当に販売不振なのは「iPhone 5」
上記の報道から、Appleが2012年第4四半期に販売したiPhoneのうち、実に約42%がiPhone 4Sで、iPhone 5は約58%にとどまった計算になります。

そしてiPhone 5のディスプレイ製造を担当するシャープをはじめとする部品メーカー各社が部品の減産に踏み切っていることを合わせて考えると、iPhone全体の販売台数が伸びている中、iPhone 5の売り上げが当初想定していたよりも伸びていないわけです。

つまり一部報道などで見かける「iPhone販売不振」という表現は、厳密には「iPhone 5販売不振」ということになりますが、最新モデルへの移行がスムーズにいかないのはAppleにとっても決して楽観できる事態ではないはず。

このままLTEに対応していないiPhone 4Sが売れ続ければ、通信量の増大による回線の逼迫を受け、3Gからより電波の利用効率の高いLTEへの移行を促している携帯電話会社とAppleの関係に影響するのかどうかも気になるところです。

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