【印度通信 特別編】クンブメーラ2013の歩き方



実際に今回のクンブメーラを訪れてみたいと思った皆様向けに、どうやって現地を訪れて過ごすのかの情報をまとめました。

まず、基本的にクンブメーラはヒンドゥー教の祭事であり、エンターテイメントを目的としたイベントではありません。よって私たちのような外国人が現地を訪れてすべてを楽しみ尽くせるかといえばNOでしょう。

そもそも会場では英語表記のない看板がほとんどだし、ごく一部を除いて外国語での説法や儀式などは存在しません。クンブメーラは外国人も快く迎えてくれるし、歓迎の意を示してくれるインド人も多いけれど、それでもこれはやはり彼らのための祭典です。

私たちに必要なものや施設がずらりと並べられて快適に過ごせるということは最初から期待すべきではありません。あくまで訪問者として、お邪魔させていただくつもりで楽しむのがよいのではないでしょうか。

そんな観点から、今年のアラハバードでのクンブメーラの歩き方を、筆者の経験の範囲内でお伝えします。ただし最初に断っておきますが、必ず迷いますのであしからず。

■日程

クンブメーラ開催期間は1月14日から3月10日まで。その中でもメインの祭事の日が6日間決まっており、大規模な沐浴などが行われます。他の日も人はいますが、より静かです。




1. Makar Sankranti 1月14日
2. Paush Poornima 1月27日
3. Mauni Amavasaya 2月10日
4. Basant Panchami 2月15日
5. Maghi Poornima 2月25日
6. Maha Shivaratri 3月10日




筆者は2月7日と2月10日に訪れましたが、祭事の日にはとてつもない大渋滞と大混雑が確実に発生するので訪問する場合は大幅に余裕を持ったスケジューリングが必要です。

■アクセス


アラハバードから

リキシャに乗ってクンブメーラ会場もしくはSANGAMと行き先を告げる。街の中心部からは6~7km程度。料金はサイクルリキシャで50~100ルピーで要交渉。

ヴァラナシから

・タクシー
ヴァラナシの旅行会社や一部のホテル、ゲストハウスでアレンジ可能。片道2500ルピー程度。所要時間は2時間程度。

・バス
ヴァラナシカント駅前のバスステーションから24時間、20分おきにアラハバードへの便が出ている。運賃は100ルピー前後。所要時間は3時間半。会場のSANGAM付近で停まるのでそこで降りて歩く。ただしクンブメーラの大きな祭事がある場合は倍以上時間がかかる可能性あり。

・電車
ヴァラナシカント駅から1日に何本か出ている。ジェネラルシート58ルピー。所要時間は3時間程度。ただし通勤ラッシュ時の埼京線並の混雑は間違いなし。もし電車で行くなら2A、3Aなどの座席を事前予約しておいた方がよい。先日大きな事故が起きたばかりのため最新情報に注意。

■宿泊

アラハバード

特別な祭事がなければ宿泊可能という情報もあるが、事前予約が強くおすすめ。ガイドブックに載っている宿やTripAdviserのようなサイトからアラハバード入りする前に抑えておかないと現地で彷徨うハメになるかも。

クンブメーラ会場でも宿泊できる聖者たちのテントはいくつかあるようです。たまたま訪れたら泊まれた、というような話が多いので出会いに期待して突撃してみるのもよいでしょう。ただし、泊まれる場所が見つからなかったり、満員の場合は野宿になるので防寒対策はしっかり。

ヴァラナシ

もともとハイシーズンなのに加えてクンブメーラ効果で非常に宿が混み合っています。朝一に到着する予定でなければ事前に予約したほうがよいでしょう。また、値段も通常より高めになっています。

■服装

昼間は日差しが強く非常に暑いけれど湿気はなく乾燥してます。しかし朝晩は非常に冷え込み、吐く息が白くなるほど。よって脱ぎ着しやすい服が必須。下はTシャツで問題ないが、夜用にはダウンジャケットがあってもよいレベル。

羽織れるショールのような布があるとなにかと便利。女性は巻きスカートのようにして野外で用を足さなければならない時にも使えます。インドではどこでも売っているのでひとつ買っておくとよいかも。

■装備

会場も道中もとても埃っぽいので日本のマスクがあるとよいです。うがい薬やのど飴などもあるとずいぶん楽になります。コンタクトレンズの人はメガネを使うのが無難。もしコンタクトで突撃するなら目薬とケアセットは忘れずに。

水は常に多めに持っておくと熱中症予防によいです。粉末のポカリスエットなどを持って行くとより安全。食料は道中で食べられる場所はありますが、会場内にはドリンクとスイーツ、スナック、フルーツのお店や屋台程度しかありません。手持ちは多少あった方がよいでしょう。フルーツ、スナックがおすすめ。なお、チョコレートは間違いなく熱でどろどろになります。もちろん聖者たちのテントにお世話になるという方法もありますので上級者の方はためしてみるのも良いかもしれません。


まだまだ間に合う世界最大の祭、クンブメーラ。この機会にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか?

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