au版iPhone 5のLTE実人口カバー率誤記、経緯や実際のカバー率をKDDIに問い合わせてみた

公式ページなどに掲載していた「au 4G LTEが2013年3月末までに実人口カバー率96%に達する」という表記について、本日KDDIが対象に含まれないはずのiPhone 5も含めてしまっていたことを謝罪しましたが、その詳細を問い合わせてみました。

BUZZAP編集部でKDDI広報部に問い合わせた内容と、その回答は以下の通り。

BUZZAP:
2013年3月末に達成予定の「au 4G LTE」実人口カバー率96%について、本日御社がiPhone 5を除くことを発表しましたが、そもそも今回、どのような経緯で発表に至ったのでしょうか。

KDDI:
(iPhone 5の人口カバー率に関する)誤記が発覚した直後に、各カタログの刷り直しや公式ページの修正は行っておりましたが、その後問い合わせが継続的に続いていたため、公表させていただきました。

BUZZAP:
3月末時点でのiPhone 5の具体的な実人口カバー率はどうなる見通しなのでしょうか。

KDDI:
従来より特定の機種に対しての人口カバー率等の数値については公表しておりません。auホームページにて、iPhone 5でご利用いただけるLTEエリア(都道府県の丁目レベル)および75M対応エリアを確認いただけます。

4G LTEサービスエリア | サービス・エリア | iPhone 5 | au

BUZZAP:
また、iPhone 5の実人口カバー率について「○年○月までに○%達成」といった目標などがあるのでしょうか。

KDDI:
お客様の利用ニーズが高い都心部、鉄道駅、地下鉄等から鋭意拡大を行っております。

BUZZAP:
最後にAndroidとiPhoneで実人口カバー率が異なる理由につきましてですが、これはAndroidが800MHz帯のLTEサービスをサポートしているためであるのかの確認をお願いします。

KDDI:
間違いございません。

BUZZAP:
ありがとうございました。

なお、KDDIは800MHz帯と1.5GHz帯、2.1GHz帯の3つの周波数帯で「au 4G LTE」を展開していますが、同サービスがサービスインからわずか半年で実人口カバー率96%を達成できるのは基地局1台あたりのカバーエリアが広く、建物の中でもつながりやすい800MHz帯によるもの。

しかし800MHz帯に対応した各Android端末と異なり、iPhone 5は基地局1台あたりのカバーエリアが狭く、建物の中にとどきにくい2.1GHz帯のLTEのみの対応であるため、同じLTE対応端末であるにもかかわらずプラットフォームで実人口カバー率に違いが出ているというわけです。

・消費者庁から行政指導を受けた記事
「au 4G LTE」広告に行政指導でKDDIが謝罪、カバー率誤記のiPhone 5は75Mbps対応エリアが14% | BUZZAP!(バザップ!)

au版iPhone 5向けLTEの実人口カバー率は14%ではありません | BUZZAP!(バザップ!)

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