【印度通信 Vol.22】インドのピカピカの映画館にボリウッド映画を見に行ってみた

前回訪れたマクドナルドの入っていたショッピングモールにピカピカのシネコンが入っていたので、やはりボリウッドムービーを現地の映画館でインド人たちと見てみたい!ということで突撃してきました。


このJHVモールはヴァラナシで一番大きなショッピングモール。ナイキを始めとする海外ブランドショップなども入っており、お金持ちのヴァラナシ在住インド人たちの遊びスポット、デートスポットにもなっています。

やる気がありませんがセキュリティチェックも。

ガランとしていますが歩いているのはいい服を着ておしゃれをしたインド人ばかり。

マクドナルドの前にいたこの子供はなんとスマフォを持っていました。でも写真撮られたがりなのはみんな一緒です。

4階まで上がってくるとチケット売り場。

チケットは1枚150ルピー(約300円)でした。ちなみにインドでは後ろの方の席が良い席とされています。

入り口で荷物チェック。2008年のムンバイの同時多発テロ以降、人の集まる商業施設などではよく見る光景です。

チェックを受けて中に入ったところ。ガラガラですが開演直前に大勢入って来ました。インド人らしい時間間隔なのかもしれません。

ちゃんと子供用の遊び場も設けられてました。

どまんなかにはポップコーンやコーラを売る大きなブース。この辺りは日本のシネコンでも見慣れた光景です。

ただしメニューはやはりインド風でサモサやベジバーガーなど。

映画の途中には必ず休憩が入ります。この隙にみんなトイレに行ったりお菓子やドリンクを買ったりします。でもロビーでは後半開始の合図などはないため、注意しないと見逃すこともあります。

今回見た映画は「kai po che」。どうやら男3人の友情ものだろうと思ってみたところ、間違っていはいなかったのですが、なんと主人公が熱血クリケット指導者。クリケット大国のインドならではですが、残念ながら筆者はルールを全く知らなかったため、分からないところも。

しかしただのスポーツものではなくかなりの社会派ドラマでもありました。主人公が見込んだ少年がムスリムで、他のヒンドゥー教徒の少年たちとの軋轢が生じるなどのヘビーな展開も。さらには2001年に20000人の死者を出したインド西部大地震や2002年のアクシャルダーム寺院襲撃事件などが密接にストーリーに関わってきており、そこでの宗教間の問題が大きくクローズアップされていました。ド派手なボリウッドダンスも影を潜め、かなり硬派なつくりに。かなりの話題作のため、日本でも見られる日が来るかもしれません。

柴田 徹之
彩図社
売り上げランキング: 384,042
ねこぢる
青林堂

・関連記事
【印度通信 まとめ】 BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.18】街中がダンスパレードになるサラスヴァティ祭 BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.17】ガンジス河のグラフィティ BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.15】インドの過剰に盛り上がり過ぎる結婚式【ダンス編】 BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.14】インドの過剰に盛り上がり過ぎる結婚式【花火編】 BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.13】ガンジス河の夜の風景とインド人たち BUZZAP!(バザップ!)

【印度通信 Vol.12】インドの携帯、スマフォ事情はどうなっているのか?【追記あり・格安NOKIAからiPhoneまで】 BUZZAP!(バザップ!)

この記事をSNSでシェア

フォローまたはいいね!して最新情報を手に入れよう

カルチャー に関する人気記事

  1. アートとカルチャーを軸に再興を果たしつつある京都の「堀川商店街」を歩いてみました
  2. 天才と呼ぶしかない、11歳のDusan少年が描く息を呑むほど緻密で生命力に溢れる動物の絵画
  3. やっぱりシュール、テリー・ギリアム監督が1968年に作成したクリスマスアニメーションがじわる
  4. 「オリオン座の近くで燃える攻撃型宇宙船、タンホイザーゲートの暗闇に瞬くCビーム」ルトガー・ハウアーが死去
  5. やっぱりすごい!世界的な絵画の巨匠14人が最初に描いた作品

カルチャー の最新記事