歴史に名を残す美術界の天才たち。彼らにももちろん最初の1枚となる作品が存在します。14人の世界的に有名な巨匠たちがキャリアのはじめに描いたのはどんな絵画なのでしょうか。唸るしかないような実力に圧倒されます。
教科書などでもお馴染みの有名な画家たち。彼らの最初の作品は、代表作に通じるものもあれば、全く雰囲気の違うものもあります。それらは彼らの個性や歴史の現れなのかもしれません。年代順に見ていってみましょう。
1.ボッティチェリ「剛毅」1470年
「ヴィーナスの誕生」「春」で知られるボッティチェリのが始めて公的注文を受けて作成した作品。
2.レオナルド・ダ・ヴィンチ「東方三博士の礼拝」1481年
それまでにも最初の独立した絵画として依頼を受けたのがこの作品とヴェッキオ宮殿サン・ベルナルド礼拝堂の祭壇画でしたが、どちらも未完成に終わっています。
3.ミケランジェロ「The Torment of St. Anthony」1487年
ミケランジェロが12~13歳の時の作品。ヒエロニムス・ボスを思わせるような不気味な悪魔が描かれています。
4.レンブラント「聖ステバノの殉教(聖ステバノの石打)」1625年
光と影の画家と呼ばれたレンブラントの19歳の時の作品。この時から既に「夜景」などに見られる光と影の使い方が伺えます。
5.クロード・モネ「ルエルの眺め」1858年
モネの最初の油彩画。長年行方が分からなくなっていましたが、現在は個人のコレクションとして所蔵されています。
6.エドガー・ドガ「The Bellelli Family」1858年
ドガのおばと2人の娘を描いた作品。描き上がるまでになんと10年かかっています。
7.ゴッホ「ジャガイモを食べる人々」1885年
後年の大胆な色使いで知られるポスト印象派としてのゴッホとは全く違うイメージの「暗黒の時代」と呼ばれる作風です。
8.エドワルド・ムンク「病める子」1885年
「叫び」だけがあまりにも有名なムンクですが、生涯を通じて様々な作風の絵画を残しています。これは15歳で結核で死亡した姉を描いた作品。
9.パブロ・ピカソ「Le picador」1890年
闘牛士を描いた9歳の時の作品。ピカソに幼児画なしと言われますが、最初の1枚からこの存在感です。
10.ジョージア・オキーフ「Dead Rabbit with Copper Pot」1908年
生涯風景や花、動物の骨だけをテーマに描き続けたアメリカの女性画家。この作品は学生時代のもの。
11.サルバドール・ダリ「フィゲラス付近の風景」1910年
ダリが6歳の時に描いた作品。シュールレアリズムの影響はもちろんまだ見られません。
12.フリーダ・カーロ「ベルベット・ドレスに包まれた自画像」1926年
フリーダが画家を目指し始めたのは成人してから。1925年に電車事故で瀕死の重傷を負った彼女は痛みと病院での退屈な生活を紛らわせるために本格的な絵を描くようになったといいます。
13.ジャクソン・ポロック「Murals」1943年
アクションペインティングと呼ばれる画法を駆使する抽象表現主義の代表的な画家。この作品でも「ドリッピング」という独特のテクニックが使われています。
14.アンディ・ウォーホル「32 Campbell's Soup Cans」1962年
ウォーホルといえば思い浮かぶのはこれ。当初はまとめて1000ドルで売られていたということですが、現在はニューヨークのMoMAに展示されています。
The First Paintings Of 14 Famous Artists
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