パズドラ効果でガンホーの時価総額が1兆円突破、同業他社の買収も可能に



パズル&ドラゴンズ(パズドラ)」が1200万ダウンロードを突破するなど、飛ぶ鳥を落とす勢いで伸びているガンホーですが、ついに時価総額が1兆円を超えました。

「時価総額1兆円」と言われてもピンと来ないわけですが、これによりどのようなことが可能になるのかを考えてみました。



◆パズドラ効果で株価が伸び続けるガンホー、ついに時価総額1兆円に
「パズドラ」のガンホー、時価総額が一時1兆円超す :注目株概況 :株式 :マーケット :日本経済新聞

日本経済新聞社の報道によると、ガンホーの株価が4日連続で伸びており、時価総額が一時1兆円の大台を超えたそうです。

これはパズドラの海外展開強化や、ニンテンドー3DS版の販売などによる収益拡大を期待した買いが続いていることを受けたものとされており、本日16:30時点での時価総額は約1兆699億円に。

◆「時価総額1兆円」はどれだけすごいのか
時価総額1兆円という数字を見ても、それがどれだけすごいのかは今ひとつ分かりませんが、本日16:30時点での他のゲーム関連企業の時価総額と比較してみると一目瞭然。

さすがにソニーや任天堂には及ばないものの、ソーシャルゲーム大手のDeNAやグリーはもちろん、コナミやスクウェア・エニックス、カプコンといった歴史あるゲーム会社を軒並み上回っています。

ソニー:約1兆6464億円
任天堂:約1兆6108億円
ガンホー:約1兆699億円
ネクソン:約5221億円
DeNA:約4288億円
グリー:約2949億円
コナミ:約3256億円
スクウェア・エニックス:約1443億円
カプコン:約1112億円


◆株式交換で同業他社の買収が可能に
そして時価総額がここまで大きく伸びたことで、現実味を帯びてくるのがガンホーによる他社の買収。ソフトバンクがイー・アクセスを買収した時のように、株式交換方式を用いれば現金を必要とすることなく、上記の同業他社などを買収することも可能です。

あくまで仮定の話でしかありませんが、買収が実現すれば「ファイナルファンタジー」や「モンスターハンター」などの各社が持つ人気IPタイトルを獲得でき、足元がさらに盤石となるほか、開発力の強化なども期待できるわけです。

◆ソフトバンクグループ傘下となることで相乗効果も
また、ガンホーに対しては現在ソフトバンクモバイルによる連結子会社化を目指したTOB(株式公開買い付け)が進められており、4月26日には買い付け期間が終了する予定。

TOBが成功してソフトバンクモバイル傘下となれば、ヤフーなどのソフトバンクグループ各社によって、ガンホーのコンテンツを積極的に展開できるようになります。

そしてソフトバンクユーザー限定で「ゲームを独占提供」「月額390円でゲーム遊び放題」「課金アイテム一部無料」といった特典を付けるようにすれば、携帯電話契約の獲得も期待できることに。

前述した同業他社の買収を組み合わせればガンホーにとってもソフトバンクモバイルにとっても非常に強力な武器となりそうですが、はたして今後、どのような展開を見せるのでしょうか。


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