昨今の携帯電話会社にとって最も大きなトピックだと思われるのが、LTEとWi-Fiスポットの整備。
スマートフォンの急速な普及を受け、3Gよりも周波数効率が良く、高速データ通信を利用できるLTEと、携帯電話ネットワークの負荷を下げることができるWi-Fiスポットの整備を各社が躍起になって進めていますが、両方の整備を一気に実現するフェムトセル(超小型基地局)が富士通から登場しました。
ワイヤレスジャパン2013の富士通ブース
これが同社が提供するLTE対応フェムトセル「BroadOne LTE Femtocell」シリーズ。家庭向けの10mWタイプです。
背面にはブロードバンドルーターなどと接続するWAN端子と、パソコンなどと接続するLAN端子。
これ一台で店舗や住居、小規模オフィスなどにLTEと無線LAN(802.11 a/b/gn)の両方を整備可能。なお、周囲の基地局の電波状況から自動で出力を調整する「干渉制御技術」や、干渉や付加を考慮してLTEと無線LANの切り替え制御を自動的に行う機能なども備えています。
そしてこちらは公共施設や企業向けのフェムトセル。2013年第3四半期に提供予定で、出力は50mW×2。
ちなみに「BroadOne LTE Femtocell」の国内での採用状況を富士通のスタッフに問い合わせてみたところ、「答えられない」とコメント。しかしながら「探せばもしかしたら見つかるかもしれない」とのことだったため、どこかの携帯電話会社が密かに導入しているのかもしれません。
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