LTEエリアが段違い、au版iPhone 5からiPhone 5s/5cへの機種変更は一体どれだけ優遇されたのか



つながりやすい800MHz帯(プラチナバンド)のLTEに対応したことで、2.1GHz帯しか利用できなかったiPhone 5よりもカバーエリアが大きく向上したau版iPhone 5s/5c。

中にはiPhone 5から機種変更したいと考えていても、分割払いが残っていることを理由に諦めざるを得ないユーザーもいるかと思われますが、田中社長が提供するとしていたiPhone 5からの乗り換え優遇策ははたしてどのような内容で、一体どれだけ優遇されるのかを検証してみました。

まずはau版iPhone 5が発売された、2012年9月21日時点での本体価格。新規契約、MNP時の毎月割は2570円、機種変更時は2180円です。

16GB:6万1680円
32GB:7万2000円
64GB:8万2320円


発売日にiPhone 5の16GBモデルを購入したユーザーの2013年9月末時点での「残債(本体価格から毎月割のトータル額を引いた、残りの端末代金)」を計算すると、おそらくこんな感じ。

新規契約、MNP:61680(本体価格)-2570(毎月割)×12(ヶ月)=3万840円
機種変更:61680(本体価格)-2180(毎月割)×12(ヶ月)=3万5520円


そして先日KDDIが発表したiPhone 5の下取り価格。11月30日までの期間限定特別価格として、16GBモデルが24000ポイント、32GBモデルは26000ポイント、64GBモデルは28000ポイントに。


上記のポイントを差し引くと6840円(機種変更で購入時は1万1520円)の残債が発生するわけですが、ここで大事なのがKDDIがiPhone 4S/5を利用している一部ユーザーに対し、SMSを利用して9月上旬から配布している最大1万500円の機種変更割引クーポン。

送付自体はiPhone 5c/5s発表前に行われていましたが、発表後に両機種が対象機種として追加されており、上記のiPhone下取りと重複利用した場合、iPhone 5の発売に合わせて16GBモデルを新規契約・MNPで購入したユーザーは残債を相殺できるだけでなく、iPhone 5s/5c本体が3160円値引きされることになります。


なお、KDDI広報部はこのクーポンが配布されていることを認めた上で、「送付対象者、対象ユーザー数は非開示とさせていただいております」と回答。

具体的にどのようなユーザーが対象となったのかを知ることはできませんが、おそらく利用期間やパケット定額プランの加入有無などが影響しているのではないかと推察されます。

通常2年利用しないといけないところを、残債を気にせず1年で最新機種に乗り換えられるという今回の施策。エリア誤記問題のお詫びも兼ねたとされていますが、なかなか悪くないのではないでしょうか。

ちなみにクーポンおよび下取り増額の有効期限である11月ギリギリまで機種変更を遅らせれば、毎月割によってiPhone 5の残債をさらに減らすこともできるため、最新機種にいち早く機種変更するか、それとも割引を優先するかを考えてみるのもいいかもしれません。

・2013年9月18日0:51追記
クーポンは本文にURLを含んでいますが、auのCメール(SMS)は迷惑メール対策でURLを含むメールをデフォルトでブロックしています。解除する場合はSMSで「090-4444-0010」宛てに「解除」というメッセージを送る必要があります。

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