ソフトバンクが2013年冬~2014年春モデルを発表、LTEとAXGP両対応や「つながりやすさ」アピールも



ソフトバンクが2013年冬~2014年春モデルを発表しました。

今までのAndroidはAXGP、iPhoneはソフトバンクとイー・モバイルの「ダブルLTE」とプラットフォームごとに使い分けてきた同社ですが、ついにAndroidでもLTEを利用できるようになります。

◆発表会の様子
孫社長が登壇。iPhoneで各社がそろい踏み、「ツートップ」などで端末の絞り込みが行われるようになった中、携帯各社の競争ポイントはネットワークに移行するということをコメント。


自社のスマートフォンのつながりやすさが1位になったことを主張。「ドコモがつながりやすく、ソフトバンクはつながりにくい」というイメージはもはや過去のものとしています。


iPhone「5」での比較でもソフトバンクがダントツという結果に。


重大事故も850日以上起こしていないと主張。なお、傘下のイー・モバイルが起こした事故は含まれません。


プラチナバンドによりエリアも急拡大




TD-LTE(AXGP)とFDD-LTEを展開するソフトバンク。


AXGPのパケット接続率は大きく向上。


FDD-LTEも高速化、その間も「倍速ダブルLTE」です。




iPhone 5s/5cはソフトバンク版が最も高速という結果に。














プラチナバンドLTEの展開予定は2014年春に。



そして2013年冬モデルAndroidからはAXGPとFDD-LTEの「Hybrid 4G LTE」対応となります。




発表されたのは以下の6機種。スマートフォンはシャープと富士通の「ツートップ」となり、いずれのモデルも下り最大110MbpsのAXGPとソフトバンクとイー・モバイルの「ダブルLTE」に対応。今後展開を予定している900MHz帯の「プラチナバンドLTE」にもあらかじめ対応済みです。

AQUOS PHONE Xx 302SH
世界一のディスプレイ占有率(80.5%)を実現した、「ほぼ画面」なスマートフォン。シャープ独自開発のLSIにより色彩、彩度、明度を調節可能でディテールを損なわないだけでなく、周囲の明るさや照明の種類に合わせて見やすさを調整する「ユースフィットモード」など、とにかく表示に重点を置いたモデル。カメラはまわりをぼかした近接撮影も可能なF値1.9の「全身ファインダーカメラ」に。


AQUOS PHONE Xx mini 303SH
302SH同様、超狭額縁を実現しつつ、4.5インチフルHDという世界最高の高密度IGZO液晶搭載。本体もサイズも4.5インチモデルとしては世界で一番小さいにもかかわらず、IGZO液晶によって2日以上の駆動を実現しています。また、F値1.9カメラに「Night Catch」を新搭載。写真も動画も暗いところで明るく撮影できます。


ARROWS A 301F
同梱の卓上ホルダを使った場合、10分で1日使える超急速充電が可能に。フル充電では3日間使えるようになるなど、実用性を追求。塗装には本物のダイヤモンド粒子を加えたダイヤモンドタフコートを採用することで、通常の約3.5倍の耐久性を実現しています。


・THE PREMIUM10 WATERPROOF 301SH
プレミアム防水ケータイ第2弾。1210万画素裏面照射型CMOSカメラで写真も動画もキレイに撮影できる、まさにオールインワンモデル。


・COLOR LIFE4 WATERPROOF 301P
防水・防塵対応のシンプルフィーチャーフォン。


・Pocket WiFi 301HW
「Pocket WiFi 203Z」と同じ通信方式に対応した小型モデル。タッチパネルで操作可能。
対応通信方式:W-CDMA(1.5GHz/1.7GHz)、FDD-LTE(1.7GHz)、AXGP(2.5GHz)
バッテリー:約2400mAh
発売予定:2013年12月

詳細なスペックは以下の記事からチェックできます。

ソフトバンクの2013年冬~2014年春モデルを高解像度画像で解説


・質疑応答
朝日大鹿:
ドコモもiPhoneを発売することになり、一線に並んだと思うが、トップがアメリカ(スプリント)に傾注しないとならない時に他社が攻めてくることのリスクをどう考えているのか。電力の買収は考えている?

孫正義:
電力の買収は考えておりません。国内とスプリントに注力するべきだと考えています。いち早くスマートフォンに目を付けたことで、ノウハウを身に付けた。だから無事故が続いているし、パケ詰まりもしない。圧倒的なノウハウを先に持つことができたのが販売にもつながっているし、ユーザーを増やす結果にもつながると考えています。その分新しい挑戦に労力を割くことができるようになった。イー・モバイルやウィルコムを含むと4000数百万人。KDDIを上回っている。

モバイルデータバンク大滝:
iPhoneの発売イベントに来なかった理由は?今回iPhoneの機種を絞ったが、iPhoneとの比率はどう考えているのか。

孫正義:
iPhoneの発売日はスプリントの取締役会だったので、参加できなかった。決して情熱を失ったわけではない。ソフトバンクのiPhoneが一番売れてる。速度も実績を出せている。iPhoneとAndroidの販売比率はやってみないと分からない。新機種を20も30も発表する時代は終わったと考えている。

ロイター通信社:
スプリントが買収以来経営状況が反転しているようには見えないが、どう捉えているのか。クリアワイヤのネットワークをスプリントに統合できるのは?

孫正義:
ソフトバンクの発表会なのでスプリントの質問は少なめにお願いしたい。実際に支配下に置いたのはまだ1ヶ月のことなので、色々なサービスを導入していくのはこれから。ボーダフォンジャパン買収時も純増1位になるまで1年かかった。最低でも半年~1年は必要。スプリントの設備投資は着々と進んでいる。2年経てば追いつけると考えている。

フリーランス石野:
今回の冬モデルにスプリントと共同調達する機種はあるのか。iPhoneは?

孫正義:
今から半年~1年後に続々と出る予定。端末にしろネットワークにしろ正式な発注はできなかった。世界的なメーカーとさまざまな交渉を始めている。ドコモとauを足したほどの調達力が生まれるので、メーカーに対する発言力が増すことになる。iPhoneは形式的には共同調達をしているようなもの。

東洋経済:
宮川さんがTD-LTE契約数を1000万人規模に増やしていきたいとしているが、周波数帯をどう使っていくのか。グローバルメーカー端末を持ってきて売るという考え方は?

孫正義:
スプリントとの共同調達が進んでいくので、今まで日本に入っていないようなメーカーのものも入ってくる可能性がある。

フリーランス山口:
端末を20も30も出さないという話だが、Windows PhoneやTizen、Firefox OSについては?

孫正義:
あまり興味無し。他社さんは興味を持つかもしれないけれども主流になるとは思わない。

朝日新聞ナガシマ:
「iPhoneはソフトバンク」と強調しているが、5sの在庫確保状況は?5sと5cの販売比率は?

孫正義:
在庫については世界的に品不足が続いている。5cは在庫が潤沢。

?:
iPhoneにFDD、AndroidにTDという割り当てをしていたが、ハイブリッドにしたいきさつは?

孫正義:
iPhoneは倍速ダブルLTE、来年春にはトリプルLTEになるなど、だいぶん容量に余裕が出てきたため。2.5GHzのTD-LTEをこれから十分に発揮していく。

?:
イー・アクセス端末にはSIMロックが施されているが、その理由は?

孫正義:
月月割のような値引きを行う以上、継続していこうと考えている。iPhoneも3社ともSIMロックが施されている。主力製品については今後もそうなるのではないか。

日経新聞川上:
ドコモからiPhoneが出たことで流出の懸念は?5s/5cを触った感触は?

孫正義:
「ドコモからiPhoneから出た場合、どれくらい解約が出て、その穴埋めはどうすればいいか」を何度もシミュレーションしてきたが、ネットワークで1番となった今、もはや流出することはそんなにないと確認できている。

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