AXGPやWiMAX 2+が互換性を持つTD-LTE、FDD-LTEを超えるカバー率に拡大へ


NTTドコモが2010年12月にサービス開始し、今では大手3社がしのぎを削っている「LTE(FDD-LTE)」に対し、AXGPやWiMAX 2+といった「TD-LTE」互換サービスの整備が後を追う形で進められていますが、なんと将来的に人口カバー率が逆転することが明らかになりました。

More than Half of Asian Population Will Be Covered by LTE-TDD by 2018 | ABI Research

調査会社「ABIリサーチ」によると、現在世界各国でLTEネットワークの整備が急速に進められていますが、TD-LTEは今後急速に伸びる見通しで、アジア太平洋地域では2018年には人口の53%をカバーすると見込まれているそうです。

なお、「FDD-LTE」については2018年末の人口カバー率が49%にとどまると見込まれているため、逆転することになります。

これはTD-LTEが中国やインド、日本などの巨大市場をはじめとするアジア諸国で展開されることによるもので、ABIリサーチは現在FDD-LTEを展開する通信事業者も、やがてネットワーク容量を向上させるためにTD-LTEに参入すると予測。

なお、メーカーに対しTD-LTE設備の納入を依頼する通信事業者のうち、実に47%がアジア太平洋地域の事業者で、2番目に多くの割合を占めるのが中東(18%)とのこと。

今はまだそこまで目立たない感のあるTD-LTEですが、iPhone 5s/5cにもFDD/TD-LTE両対応モデルが登場するなど、今後じわじわと存在感を発揮することとなりそうです。

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