地上とは全く違う地球の顔を見せてくれる洞窟。この洞窟ではこの世のものとは思えない美しい光を放つ生き物たちが迎えてくれます。
ニュージーランドの北島にあるワイトモ洞窟。この洞窟が知られているのはとある虫の幼虫です。ツチボタルと呼ばれるこの虫、本当の名前はヒカリキノコバエといい、オーストラリアとニュージーランドの一部にのみ生息しています。
幼虫はホタルと同じルシフェリンと呼ばれる発光物質で光を放ち、粘液を30cmから40cm垂れ下がらせて餌となる虫をおびき寄せて補食します。完全な暗黒である洞窟の中で見られるこの光はまさに天の川。ワイトモ洞窟ではボートに乗り、洞窟内の川を巡りながらこの光景に包まれることができます。
この洞窟が最初に発見されたのは19世紀のこと。マオリ族のTane Tinorauさんが発見し、1889年から洞窟のツアーを始めたとのことで、なんと120年を超える歴史を持ったツアーです。公式サイトも存在し、ツアーの予約も可能です。
Glowworm Caves Waitomo New Zealand
地球と生物の神秘を同時にかいま見ることのできるこの洞窟、ニュージーランドに旅行に行くときは目的地のひとつにしてみるのもいいかもしれません。
New Zealand Has A Cave Full Of Glow Worms, And You Should Go Inside It
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