時代が変われば仕事も変わります。技術が発達してなくなってしまった職業も少なくありません。どんな風景や暮らしがそこにはあったのでしょうか?
スマフォやタブレットが当たり前になった現在。でもそうした技術が当たり前になる前、機械の代わりに多くの仕事を人間が行っていました。見たことがないはずなのに、どこか懐かしい空気が漂っています。
1.ボーリングのピンセッター
ピンセッターの機械が主流になる前の時代、若い男の子たちがボーリング場に雇われてボーリングのピンを並べていました。
2.人間目覚まし時計
目覚まし時計のできる前、依頼主を起こすために雇われた人たち。棒や小石で窓やドアを叩いて依頼主の目を覚まさせます。今も残るモーニングコールの原型と言えそうです。
3.氷切り
冷蔵技術が発達していなかった頃、凍った湖をノコギリで切って地下室や冷蔵庫のための氷を切り出す仕事です。時に極限状況での作業となる危険な仕事でした。現在も日本では5つの氷室が残っていますが、単なる冷蔵用ではなく、「日光のかき氷」などに使われる高級品です。
4.航空機探査係
レーダー技術が生まれる前、敵機の来襲を知るためにこのような巨大な器具を用いて飛行機のエンジン音を探っていました。
5.ネズミ捕り
スピード違反の取り締まりではありません。ヨーロッパでネズミの数を抑制するために下水道などで本物のネズミを捕らえる職。感染症のリスクなどもある厳しい仕事ですが、ペストで大きな被害にあった経験のあるヨーロッパでは非常に重要でした。
6.点灯夫
長い棒を使って街灯の点灯と消灯、燃料の補充を行いました。電気の電灯が普及するまでの夜の街の大切な職業です。サン・テグジュペリの「星の王子さま」にも登場しています。
7.牛乳配達人
冷蔵技術と保存技術が発達する前、十分な殺菌をされていない牛乳は毎日新鮮なうちに配達されなければなりませんでした。
8.ログドライバー
丸太を運ぶトラックや道路が整備されていなかった頃、彼らは切り倒した丸太を川に浮かべて材木への加工所まで運びました。現在でも途上国などでは一部行われているところも。
9.電話交換手
この仕事は古い映画などで見たことのある人もいるかもしれません。電話回線が機械的に接続される以前、長距離電話などはこのように人の手によって繋がれていました。
10.死体泥棒
19世紀に墓場から大学の解剖用に死体を掘り起こすという、職業と呼んでいいのかわからない職業。当時は合法的に献体を獲得することが難しかったため、大学は学生のために別の手段を用いる他ありませんでした。そんな需要に応えたのが彼らでした。
11.読師
工場労働者たちを楽しませるために話を読んで聞かせるという職業。労働者たちが拠出した資金で雇われることも多く、単純労働者たちが詰め込まれた工場の大部屋で彼らを楽しませました。左翼思想や労働組合の出版物を読む場合もあったとのこと。
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