粉末アルコールがアメリカ合衆国で「誤って」認可されていたことが明らかに

お酒と言ったら液体。当たり前だと思っていたこの常識、さらりと覆されることになりました。詳細は以下から。


アメリカ合衆国の酒類やタバコの認可を行うTTB(Alcohol and Tobacco Tax and Trade Bureau)が、マルガリータやコスモポリタンなど7種類のフレーバーの粉末状のアルコール「Palcohol」に対して認可を行いました。この製品を開発したLipsmark社は今秋にもこれらを発売したい考えです。

認可前は彼らのウェブサイトには

「ライブやスポーツイベントに行って最悪なのはチップや税金込みのドリンクに10ドルとか15ドルとか20ドルとか払わされることだ。ナメてんのか?Palcohol持ってきゃ全然カネなんてかかんねえぜヒャッハー!」

「これまでPalcoholを飲む話をしてたけどな、食いもんにブッ込むのもマジパネェぜ?Palcoholを何でも好きな料理にぶっかけるとマジでガツンと来るんだぜ!オレらのオススメはワカモレにカミカゼ味、BBQサンドイッチにラム味、サラダにコスモポリタン味、それに休みの日の朝飯の卵にウォッカ味で1日ハッピーだ。試してみろよ、Palcoholはいろんな料理に合うんだ。ただし忘れんな!Palcoholをぶっかけるのは料理した後だ。そうでないと火を通した時にアルコールが飛んじまって意味なくなっちまうからなぁ!」

などと、それアカンやろレベルの文言がノリノリで書かれていました。しかし認可後は批判を恐れてかこれらは全て削除され、掲載されている内容は下記の通り一気にトーンダウンしてしまいました。

「現在私共が申し上げられるのは、私共はこの製品が責任を持って、合法的に使用されることを希望しているということです。弊社にとって、連邦法と州法に従うことは非常に重要です。Palcoholは酒類販売免許を持った施設を通して販売されることになるでしょう」

こうした分かりやすい態度の変化にもかかわらず、TTBのOffice of Congressional and Public AffairsのTom Hogue長官から「あの認可は間違いだった」とコメントされています。また、TBBからはパッケージ内の粉末の量がラベルの表示と食い違っているなどの指摘を受けていますが、Lipsmark社はあくまでラベルの修正のみで問題ないとの認識を示しています。

ただし、批判の中にはこの粉末をコカインのように鼻から吸うのではないかなど、潜在的な危険を指摘する声も多く、実際の販売までにはいくつかの関門がありそうです。なお、粉末アルコールのコンセプト自体は世界初ではなく、これまでにもドイツやオランダ、日本でも製品化されていたとのことです。

フェスティバルやスポーツ観戦等、アウトドアで瓶や缶などのゴミが減るのは魅力的ですが、お酒持ち込み禁止のイベントなどで違反者が続出するなど、便利さと背中合わせのトラブルも増加しそうです。

後は何と言っても味がどうかということ。果たして満足できる美味しさなのでしょうか?

US approves ‘Palcohol’ – powdered alcohol is on the way – Telegraph

Regulator reverses approval of powdered alcohol – Apr. 21, 2014

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