発表会などの度に「Androidと違ってiPhoneやiPadは常に最新のOSを利用できる」と主張するApple。しかしユーザーからの反応は、必ずしも肯定的ではないようです。
ニューヨークタイムズ紙が検索エンジン・Googleで話題となった単語をチェックできる「Google Trend」のデータを集計した上で報じたところによると、「iPhone slow(iPhone 遅い)」というフレーズで検索するユーザーが集中する時期があるそうです。
それは最新のiOSが既存のiPhone向けに提供される「新型iPhoneの発売時」で、プロセッサの性能が大きく上がったiPhone 4(iOS 4)およびiPhone 5s/5c(iOS 7)発売時が顕著に。
対して最新のAndroidにアップデートされることが全体の18%程度しかないGalaxyシリーズは、リッチコンテンツの普及に伴い、2011年発売の「Galaxy S2」などが陳腐化するにつれて徐々に「Galaxy slow(Galaxy 遅い)」で検索するユーザーが増える傾向にあり、新型の発売日との相関は見られません。
なお、このデータを受け、ニューヨークタイムズの記事では、あくまで陰謀論としながらも「AppleがOSアップデートを積極的に行う背景には、意図的に旧モデルを陳腐化させ、買いかえを促しているのではないか」と言及しています。
今年秋提供予定のiOS 8が2011年発売の「iPhone 4s」も対象になるなど、非常に手厚くアップデートを提供するApple。
6月時点で87%が最新版に移行しており、最新版がわずか9%のAndroidと大きく差を付けていますが、アップデートすればするほど動作が遅くなるのであれば、常に最新版を利用できるというのが、必ずしも幸せであるとは限らないのかもしれません。
Hold the Phone: A Big-Data Conundrum - NYTimes.com
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