フィギュアの全てがここにある、日本一へんぴなミュージアム「海洋堂ホビー館四万十」を高知の山奥まで探訪しました



あの海洋堂が高知県四万十町の山奥に作ってしまった「日本一へんぴ」なミュージアムに突撃してみました。詳細は以下から。

オタク文化を語る上で外すことができない海洋堂。初期の帆船模型からガレージキット、大ブームを巻き起こした食玩、そしてめくるめくフィギュア作品までが一堂に会するとんでもないミュージアムがなぜか高知県四万十町に存在しています。

せっかく高知まで来た以上行かない手はありません。高知の絶品洋風名物「カツオたたきバーガー」と「清水のさばぁーがー」を楽しんだBUZZAP!取材班は廃校となった小学校を改造した「日本一へんぴなミュージアム」こと海洋堂ホビー館四万十を訪れてみました。

国道56号線から381号線に入り、四万十川の上流域を川沿いに走っていきます。のどかな田舎道というか、ずいぶんと山深いエリアです。



JR打井川駅へと折れる橋があるのでそこを曲がります。すると海洋堂ホビー館四万十まであと5kmの巨大な看板。2匹のカッパがいい味を出しています。


くねくねとした細い道をしばらく登って行くと…カッパを載せた建物を発見!のぼりも立っています。


正面から見ると…間違いありません。場違いとも言える巨大で綺麗に整備された、それでいて遊び心のにじみ出ている建物が現れました。JR高知駅から考えても90km弱。時間にして2時間程度はかかります。へんぴという言葉に全く嘘はありません。


この日は平日だったためやはり静か。駐車場の高架下には屋台の設備などもありました。週末などは賑わっているのかもしれません。


エントランス前の広場には木造りの模型が大量に並んでいます。これは期待できそうです。



中に入るとケンシロウと小岩井よつば、ダンボーがまずはお出迎えしてくれます。


そして目の前に圧倒的な巨大さで迫ってくるのがこの帆船。説明によると、海洋堂が70年代にプロデュースした「カタロニア船」をモチーフに今回新たに新造船したものとのこと。


こちらは1964年、大阪府守口市に1坪の模型店としてオープンした海洋堂の当時をイメージしたブース。リアルおっさんキラーと言うしかありません。





Beatlesの胸像に実写版キャッツアイです。


人形劇三国志シリーズ。


仏間に飾りたくなるレベルの仏像シリーズ。


コレジャナイ感の溢れる昭和全開なプラモデルも。


帆船の中は海洋堂の名前を一気にメジャーにした食玩コーナーです。有名キャラクターは大手企業が版権を抑えていたので使えないことに悩んでいたフルタ製菓に対し「版権のいらない動物にしたら?」と提案した海洋堂。「キャラクターの魅力ではなく、純粋に造形の力で打って出よう」という海洋堂の実力ならではの強気の提案でした。


結果は御存知の通り、わずか4年の間に1億2000万個を売るメガヒット商品となり、食玩は社会現象にもなりました。その時期に海洋堂が制作した食玩がずらりと全シリーズ並んでいるという、まさにフィギュアの国会図書館状態です。



深海魚、絶滅危惧種、戦車、電化製品、料理まで、こんなものがフィギュアになるとは想像もつかないようなものが次々とフィギュア化され、その確固たる造形の美に魅了された人も少なくなかったはず。





こちらはラブひな。


ポケットモンスター。


エヴァンゲリオン。


もやしもん。


ふと上を見上げると「ああっ女神さまっ」のベルダンディー、ウルド、スクルドが土佐の山深い緑を背負って佇んでいました。思わず手を合わせたくなるクオリティです。


帆船の上まで登るとこんな景色。体育館がフル活用されています。



ところどころにこんな小さな演出も。全てが海洋堂クオリティなので探すのも楽しみです。



こちらは日本のミニチュアコレクションのコーナー。農村風景に山車や山鉾、飲食店の様子などが展示されています。




こちらは初期海洋堂の主軸メンバーのひとりであり、現代美術アーティストのボーム氏のコーナー。美少女フィギュア造形の第一人者として知られています。








海洋堂ホビー館四万十を訪れた著名人達の色紙が並んでいます。このへんぴさにしてこのクオリティ。ここまで唸らされるミュージアムというのはなかなかありません。


販売コーナーも充実しています。ここまで来た記念にひとつ手に入れて帰るのもよさそうです。



このようなフィギュアの全てを詰め込んだミュージアムが、秋葉原や中野ではなく高知県の県庁所在地から車で2時間近くという本気でへんぴな僻地の山奥に存在しているという事実にまず驚かされますが、その内容も本当に充実しています。

まさにこの海洋堂ホビー館四万十を訪問すること自体が非日常の体験として深く心に残ることになりそうです。オタクやフィギュア好きに限らず、プラモデルや食玩を集めた経験のある方には十分楽しめること間違いありません。

そして次回は高知レポートの最終回。世界最大級のストーンサークルであり、四国の最果ての足摺岬の近くに佇む謎に満ちた巨石群唐人駄場遺跡を訪れます。

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