真夏の京都の猛暑を吹き飛ばす一服のオアシス、下鴨神社の「みたらし祭」を体験してきました

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京都の灼熱の夏、本気でたまらないほど暑いのですが、そんな暑さを忘れさせてくれる素敵なお祭りが下鴨神社で開かれています。詳細は以下から。

夏は暑く冬は寒いことで有名な京都。京都盆地の夏の暑さはまさにオーブンの中に放り込まれたようで、逃げ場もあったものではありません。そんな暑さは昔から変わらなかったようで、下鴨神社では平安期から続く素敵なお祭りがあります。

開催されるのは土用の丑の日を含めた前後5日間。今年は諸事情から7月19日~26日の8日間開催されていますが、この時期に下鴨神社では、境内の御手洗池に祀られている御手洗社で「足つけ神事」が行われます。これが世に言う「みたらし祭」です。

この足つけ神事では老若男女が御手洗池に膝まで浸かり、ろうそくを祭壇に捧げて無病息災を祈ります。この御手洗池の水は年間を通じて18度に保たれているため、入った瞬間に猛暑が吹き飛ぶのです。

下鴨神社を訪れるとまず圧倒されるのが鎮守の森である糺の森。濃い緑に覆われたこの森は一歩足を踏み入れるだけでしっとりと涼しく、空気が違います。みたらし祭の期間中は通常であれば常に屋台が出ているのですが、今年は23日~26日のみの出店とのこと。


境内に入り、まずはお参りを済ませます。



そして境内の右手に備え付けられた足つけ神事入り口の建物へ。参加するにはひとり300円で、献灯用のろうそくを頂きます。



こちらで靴を脱ぎ、ビニール袋に自分の靴を入れます。御手洗池は大人の膝程度の深さがあるので、しっかり膝上までまくっておきましょう。


いただくろうそくはこんな感じに棒の先に取り付けられています。


神橋の下を潜って御手洗池に入ります。水の冷たさに黄色い悲鳴があがりまくるのは毎度の風景。実際に一歩踏み込んだ瞬間にはそのあまりに気持ちのよい冷たさに声出ちゃいますね。



気持ちのよい冷たさを味わいながら池の中を歩きます。


そして3箇所ほどに設けられたろうそくから火を頂きます。


ここからが難しいのですが、火を消さないようにして御手洗池の奥の祭壇までろうそくを運ばなければなりません。もちろん消えたらやり直し。風がある時は難易度アップです。



そうやってやり直しなどもしながらようやくろうそくを祭壇に捧げられた頃には暑さはもうどこへやら、すっかり体は涼しくなっているというわけなのです。


こんなに「芋を洗うような」混みっぷりに見えても、実際に足つけ神事を行っている間はそういう印象を全く受けないのはやはり冷たくてきれいな水のおかげなのでしょうか。


御手洗池から出たら靴を履いてご神水を頂きます。冷たくて甘くまろみのあるお水です。体の外から涼んだ後は内側からもこれでひんやりと涼めます。




このお祭りの時だけのお守りや足型祈祷木などもありますので、無病息災のために所望するのも良いかもしれません。特に足の怪我や健脚祈願などに効果絶大のようですので、サッカー選手にはぴったりかも。



御手洗池の一番奥の井上社にはお参りする人が行列になっていました。ここでお供えされているのがこの御手洗池発祥の「みたらし団子」なのです。



鎌倉時代に後醍醐天皇が行幸の際に御手洗池で水を掬おうとしたところ、1つ大きな泡が出、続いて4つの泡が出てきたとされ、その時の泡を模して作られたのがみたらし団子となったとされています。

そしてそのみたらし団子を最初に作ったのが加茂みたらし茶屋で、毎年この時期には境内でみたらし団子を販売しており、この通りの大行列となります。



ですが流石に慣れたもので店員さんたちは見事な手つきでてきぱきと団子を捌き、思ったほど並ばずに食べることができるのでぜひともチャレンジしてみてください。



少し小振りな5つの団子が、最初のひとつだけ少し離れて串に刺さっており、これが泡の様子を模しているとされています。


そしてお味なのですが、みたらし団子観が変わるレベルに普通のものとは違います。タレの甘さは控えめであっさりとしており、しつこさは全く感じません。炙って焦げ目の付けられた団子の香ばしさと相まって、体中に染み渡ります。スイーツに興味のない男子にこそ食べて欲しい味わいです。

今回は夕方に訪れましたが、このみたらし祭、金・土・日・祝日は午前5時30分~午後10時、平日は午前5時30分~午後9時の開催となっており、早朝から夜までいろいろな時間帯が楽しめます。

京都在住者の中には出社前に足をつけに来るサラリーマンやOLさんもいますし、日が落ちた時間の御手洗池に反射するろうそくの灯りの荘厳さもまた格別です。好みや時間の都合に合わせて訪れてみると、その時ならではのオアシスを体験できるのではないでしょうか。

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