カレーうどんとカツカレーが合体、京都「篠田屋」の伝説のメニュー「皿盛」を食べてきました


京都の食文化の素晴らしさは有名ですが、想像の斜め上をゆく不思議な料理が愛されていたりもするのです。詳細は以下から。

京都の食文化は多岐にわたり、懐石料理や精進料理などの和の真髄からラーメン、パン、コーヒーなども非常に愛されています。

実は京都はカレーうどんも頻繁に食べられており、名店と呼ばれる店も少なからず存在しているのですが、京都市の三条京阪駅から徒歩1分の一等地に古くから存在するこちらの昔ながらの食堂「篠田屋」にはカレーうどんとカツカレーという似て非なる存在がフュージョンした「皿盛」が提供されているのです。

そのお店の外観がこちら。平成生まれの人でも古きよき昭和を思い出してしまいそうな店構えです。開発の進む駅前でこの手のお店が生き残っているということは、俄然味にも期待が持てます。

お店の前のボードのメニュー評です。オリジナルメニューに「皿盛」とあります。説明はそのまま。ご飯にカツを載せてカレーうどんのルーをかけています。ソースや七味をかけてもOKと許可出ています。

京都ならではのにしんそば、そして京都風の「たぬき」そば・うどんも食べられます。そばとうどんに丼ものがずらりというのは京都ではちょくちょく見るパターン。

お店の中もザ・昭和です。内装もテーブルと椅子もちょっとした小物も、すべてがタイムスリップさせてくれます。

なお、筆者が訪れたのは16時過ぎだったのでさすがに空いていますが、その後「皿盛」目当てのお客さんがちょこちょこ入って来られました。

待つこと10分弱、皿盛が運ばれてきました。カレーのように見えながらも透明感があり、あんかけの「あん」のような絶妙のトロミがあります。ネギが散らされているのもカレーうどん感を引き立たせます。

カツは薄めでカリッと揚げられています。和風の出汁の風味の効いたカレーうどんのルーとカツ、そしてご飯のコンビネーションがたまりません。味に尖りがなく、トロミが全体を包み込んでえも言われぬ懐かしく、それでいて妥協のない味を出しています。

京都人の間で懐かしの味として名前が上がることもしばしばの「皿盛」。ほんの少し(数十年)前の京都の情景に思いを馳せながら味わってみてはいかがでしょうか。

篠田屋 (シノダヤ) - 三条 定食・食堂 [食べログ]

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