イルカを「助産師」とした海中出産を計画している女性がいます。詳細は以下から。
ハワイでリトリートを営むスピリチュアル・ヒーラーで現在妊娠中のDorina RosinさんとパートナーのMaika Suneagleさんはイルカを「助産師」として海中での出産を行おうと計画しています。
これはイギリスのテレビ局チャンネル4のドキュメンタリー番組「Extraordinary Births」の中で明らかにされたもの。Dorinaさんカップルは自然をヒーリングパワーに溢れたものであると考え、生まれてくる子供は「イルカ語」を喋れるだろうと信じています。
Dorinaさんによると
私は2011年と2014年にハワイで野生で自由なイルカとザトウクジラから学びを得るという恩恵に預かりました。彼らは意味深いやり方で私を癒やし、変容させてくれました。
私は深く呼ばれ、2度に渡り自然の中、たったひとりで3ヶ月を過ごしました。そして私を故郷へと誘う、内面と外面を変容させる美しいマジカルな場所と深く繋がったのです。
とのこと。Dorinaさんがイルカと泳ぐ映像もYouTubeで公開されています。
Dorina 38 weeks pregnant receiving a dolphin blessing way - YouTube
確かに水中出産という出産方法は近年珍しくなくなってきており、日本でも選択できる場所は少なからず存在しています。しかし海中で、イルカとともに行う出産に対しては専門家らからは危険であると警告が出されています。
出産には出血を伴うことからホオジロザメなどの危険な生物を呼び寄せるリスクはもちろん、水中出産を行うどんな施設であろうと候補者選択、メンテナンス、水質管理、感染症制御手順などの厳格な基準を制定する必要があるとして警鐘を鳴らしています。
また、BUZZAP!でも以前取り上げたように、野生のイルカは他の哺乳類を遊びでいたぶって殺害し、同種内でも血みどろの戦いを繰り広げ、時にはフグ毒を摂取してハイになっていることも分かっています。こうしたイルカを助産師として信頼し、出産に立ち会わせるのは危険であるとの指摘もされています。
イルカは高い知性とモラルを持つ平和的な動物では「ない」という調査結果 | BUZZAP!(バザップ!)
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もちろん発展途上国や紛争地域では海中以上に不衛生で危険な状況での出産も行われているでしょうし、そうした中から立派に育つ子供もいるでしょう。しかし自らのロマンチシズムで新生児をわざわざ危険に晒すような方法を選択するとすれば、批判はまぬがれなさそうです。
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