iPhone 6s/6s Plus徹底解説、新操作「3D Touch」やカメラ刷新、ゲーム機クラスの処理能力も



日本時間の本日未明に行われたAppleの発表会で、ついに「iPhone 6s」および「iPhone 6s Plus」が発表されたので、解説をお届けします。

iPhone 5→iPhone 5sの時よりも大きく進化しており、決して単なるマイナーチェンジモデルではありません。詳細は以下から。詳細は以下から。

◆新たなマルチタッチ「3D Touch」採用
iPhone 6sを語る上で、まず外せないのが新たに対応した「3D Touch」。今までのiPhoneがそうであったように、iPhone 6s/6s PlusはiPhone 6シリーズと同じ画面サイズ(4.7インチ、5.5インチ)ですが、新たにタッチパネルで圧力の大きさを感知出来るようになりました。


これにより今までのタップやピンチ、スワイプといった動作に、「Peek(ピーク)」と「Pop(ポップ)」が追加されることに。

具体的にはメールの受信ボックスに気になるメールがあった場合、該当するメールを「軽く押す(Peekする)」と、内容が受信ボックスの手前に表示されるように。手を放すと受信ボックスに戻りますが、「もう少し深く押す(Popする)」と、受信ボックスからメールをタップした際と同じように、本文がPopで開いて全体が表示されます。


ウェブサイトへのリンクでも同じ事に。Peekするとウェブページの一部を見ることができ、手を放すと元のメッセージが見られるほか、Popするとページ全体がSafariで開かれます。


つまり今までメールの内容やサイトのリンクをチェックする際には、「対象をタップ→内容確認→不要なら『戻る』をタップする」という一連の動作が発生していましたが、指を上下左右に動かすことなく簡単にプレビューできるようになったわけです。

カメラやマップ、電話などのアイコンを深く押すだけで、よくやりとりする1人に素早くメッセージを送れるようになったり、自撮りや動画撮影などのモードを直接起動できたりするようになる「クイックアクション」も利用可能に。


ほかにも3D Touchはメモやお絵描きアプリとも連携でき、軽くプレスすると細い線を、深めにプレスすると太い線を描けるため、今までのように線の太さを切り替える度に設定項目をタップする必要もありません。


◆カメラが1200万画素に、4年ぶりの高解像度化
そして3D Touchと並ぶ大きなトピックが、カメラの画素数向上。Appleはセンサーやレンズはもちろん、Focus Pixelsを使ったオートフォーカスや光学手ブレ補正採用などで手を加えてはきたものの、画素数自体を向上させるのは実にiPhone 4s(2011年発売)以来のこと。新たに4K動画撮影・編集にも対応しています。


iPhone 6 Plusではディスプレイの高解像度化に追いついていなかった前面カメラも500万画素に高解像度化。なんとディスプレイが通常の3倍明るく光り、さらに環境光に合わせた色になる「True Toneフラッシュ」の役割を果たすため、いつでもどこでもナチュラルな自撮りを楽しめるようになります。


また、写真を撮った前後の瞬間の動きをサウンドと一緒にとらえる、HTCスマホの「Zoe」的な新機能「Live Photos」を新たに搭載。撮影した写真はロック画面にも利用できます。

◆据置型ゲーム機レベルの「Apple A9」
新たに搭載された第3世代の64ビットプロセッサ「Apple A9」は、iPhone 6のApple A8と比較してCPUの性能が70%、GPUは90%向上。ユーザーの動きを分析・処理するモーションコプロセッサ「M9」がA9チップに直接組み込まれたため、パフォーマンスとバッテリー駆動時間も向上。Siriが常にオンの状態でユーザーの指示を待てるようになりました。


ちなみにApple A8の処理能力が初代iPhoneと比較してCPU部分が50倍、GPU部分は84倍だったことを考えると、A9の処理能力はとんでもないことになるわけですが、Appleは「ゲーム用コンソールクラスのグラフィックパフォーマンスを発揮する」としています。

◆新色「ローズゴールド」追加
最後に性能面以外の大きなトピックが新色追加。シルバー、ゴールド、スペースグレイの3色に、「ローズゴールド」が加わりました。


ついにiPhoneは4色展開となります。


◆実はiPhone 6よりサイズアップ、アクセサリーの互換は無し


なお、1つ注意しておきたい点が、iPhone 6s/6s PlusはiPhone 6/6Plusよりも大きく、重いという部分。縦横高さともに1~2mmサイズアップしているため、ケースやカバーといったアクセサリーの使い回しはできないと考えたほうが良さそうです。

iPhone 6s:138.3mm×67.1mm×7.1mm、143グラム
iPhone 6:138.1mm×67.0mm×6.9mm、129グラム

iPhone 6s Plus:158.2mm×77.9mm×7.3mm、192グラム
iPhone 6 Plus:158.1mm×77.8mm×7.1mm、172グラム

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