友ヶ島の対岸に当たる和歌山市加太には不思議な神社が存在しています。詳細は以下から。
「海に落ちたラピュタ」こと友ヶ島に渡るために必ず訪れる和歌山県和歌山市加太。連絡船を待つ時間にぜひ訪れていただきたいのが加太淡島神社です。
この神社は神功皇后が三韓出兵から帰る際に激しい嵐に遭い、神に祈りを捧げ「船の苫(とま)を海に投げ、その流れのままに船を進めよ」とのお告げを受けて進んだところたどり着いたのが友ヶ島で、ここに祀られていた少彦名命と大己貴命に半島から持ち帰った宝物をお供えをしたというのが始まり。
その後神功皇后の孫にあたる仁徳天皇が友ヶ島に狩りに訪れた際、島では不自由であろうと対岸の加太にお社を移したのが現在ある加太淡嶋神社の起こりとされています。神功皇后の頃から考えても3~4世紀のことですから、少なくとも1600年以上前のこと。
祭神の少彦名命は医薬の神様で、淡島神社は特に女性の病気回復や安産・子授けなどの御利益で知られています。また、この神社を有名にしているのは人形の供養を行っていること。初めての人にはちょっと驚くような光景が広がっています。
淡島神社へは友ヶ島汽船の発着所からは徒歩で5分もかかりません。こんなのんびりした商店のある道を歩いて行くと…。
加太港を望む開放的な鳥居が目に入ります。
鳥居の脇には3件ほどの海鮮料理屋さんが朝から開いており、GWだからか屋台も出ていました。
入ってすぐのところに焼却炉が。人形を勝手に焼却炉に入れないようにとの但し書きがあります。
お手水は立派なカエル。ピューっと勢いよく水を吹き出しています。
こちらが本殿。青い空に朱色が映えます。一見普通なのですが近づいてみると…。
いらっしゃいました。大勢の人形がずらりと並んでいます。
本殿の下にもこの通り。
本殿の中にもいらっしゃいます。
さらに左手に回り込むと、そこにも大勢。どれも種類ごとにきちんと整頓されています。
お面も並べられていました。
こんな隅には七福神の姿が。
ここは二段重ねです。
十二支の置物が並んでいるのは壮観。
だるまさんも鎮座しています。
お社の中にすごい数のカエルが。
末社はご祭神と共に八百万神を祀っています。子授け、安産祈願、婦人病に夫婦円満や家内安全も。
このお社の中に女性用下着を投げ入れるという奉納が行われています。中には袋に入った下着と思われるものが多数投げ入れられていました。それ以外に大量に奉納されているあるものがあったのですが、それはご自身の目でお確かめください。びっくりするか納得すると思われます。
ここの大量の人形、話だけ聞いた時には怖いかなと思ったのですが、不思議なことに怖さは全く感じませんでした。ちゃんと奉納されて供養されているように感じます。
なお、淡島神社の公式HPのQ&Aに「髪の毛が伸びる人形があるとテレビ等で見ましたが、本当にあるのですか?又、なぜ伸びるのですか?」という問いがあり、その答えが秀逸だったのでぜひ当該ページをご覧下さい。
また、人形の供養は直接持ち込みのみで郵送は受け付けていません。勝手に送りつけたりしないよう気をつけてください。受付詳細はこちらから。
さて、ここまでじっくり見たところでお腹が空いてきませんか?この神社の入り口にある有名な食堂を次回は取り上げます。お楽しみに!
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