つらいアレルギーの発症を未然に防ぐ手段が発見される

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本当ならノーベル賞級の大発見ということになりそうですが…。詳細は以下から。

1月が終わり、もう間もなく辛く厳しい花粉の季節が始まります。目と鼻を取り出してジャブジャブ洗いたいくらい辛い花粉症はご存じの通りアレルギー反応によるものです。

アレルギー反応を引き起こすアレルゲンとなる物質は、花粉はもちろん、動物の毛やハウスダスト、食べ物や虫毒、化学物質まで多岐に渡っています。

こうしたアレルギー反応の主原因となっているのはヒスタミンという物質で、これまでのアレルギーに対する抗ヒスタミン薬はこのヒスタミンの受容体の作用を抑制するもので、アレルギー反応自体を抑えるものではありませんでした。

今回デンマークのオーフス大学の研究チームが発見したのはこのヒスタミンを放出する、いわばアレルギーの元となる糖タンパク質の免疫グロブリンEが、受容体と結合し、ヒスタミンなどを放出する事を妨げる抗体「026 sdab」です。

「026 sdab」はCD23とFceRIと呼ばれる受容体に免疫グロブリンEが結合する事を阻害し、ヒスタミンの生成を事前に防ぎます。つまりアレルギー反応それ自体を起こさせないようにするというもの。

主任研究員であるEdzard Spillner博士は「免疫細胞上への免疫グロブリンEの結合を妨げることができれば、身体がどれだけ免疫グロブリンEを生成しても問題ではありません。トリガーを取り除くことができればアレルギー反応は起こらなくなるのです」と述べています。

現時点で「026 sdab」の人間での実験は行われていませんが、花粉と虫毒へのアレルギーを持つ人間から採取した血液サンプルを用いた実験では、15分で30%も免疫グロブリンEの反応レベルが低下し、それ以降も時間と共にレベルは低下していったとのこと。

現在免疫グロブリンEをターゲットとした薬としては難治の喘息患者向けのオマリズマブという薬品が既に存在していますが、常に効果的とは限らず値段も効果です。研究チームによると「026 sdab」はオマリズマブよりも小さく生成が容易で、非常に安定した物質のため、注射に寄らず摂取可能とのこと。

もちろん「026 sdab」は今後治験などのプロセスを経て安全性が確認されてから実際の治療に使われることになるため、すぐに私たちの辛いアレルギー反応を解消してくれるわけではありません。

ですが、将来的にこのつらい花粉症も治るはず…と思えば今年もなんとか耐えきれるかもしれません。

Scientists think they've found a way to stop allergic reactions before they happen

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