5G対応の「Snapdragon 855」発表、AIやゲーム機能強化、ディスプレイ超音波指紋認証「Qualcomm 3D Sonic Sensor」も



一部で「Snapdragon 8155」になるのではないかと言われていたクアルコムの新型プロセッサの正体が明らかになりました。詳細は以下から。

◆5G対応プロセッサ「Snapdragon 855」
Qualcommのプレスリリースおよび公式ブログによると、同社はギガビットLTEに対応した世界初の商用モバイルプラットフォームとして「Snapdragon 855」を発表したそうです。

主な特徴をまとめるとこんな感じ。ディスプレイを使って指紋をより正確に認証できるようになるため、従来のようなセンサーを使わない最先端のフォームファクタを実現します。

・Apple A12、Kirin 980と同じ最新の7nmプロセスで製造
・第4世代のマルチコアAIエンジンで最大3倍のAIパフォーマンスを実現
・世界初のコンピュータビジョン(CV)ISPで、最先端の画像処理や真の4K HDR動画撮影が可能に
・次世代のゲーム体験を実現する「Snapdragon Elite Gaming」
・世界初のディスプレイ用超音波指紋認証「Qualcomm 3D Sonic Sensor」


さらに「5G X50モデム」によって、2019年前半に第1世代のフラッグシップ5Gスマホを北米市場に投入できるようになるとのこと。

5Gは2019年上半期にスタートする予定とされており、アメリカやヨーロッパ、日本、韓国、オーストラリア、中国で5Gデバイス及びネットワークの導入が予定されています。

◆一足先に詳細も明らかに
なお、現時点でSnapdragon 855のCPU構成などに関する詳細は明かされていませんが、TechCrunchが誤って事前掲載してしまった記事によって内容が明らかに。

3種類のコアを使い分けて処理を高速化、グラフィック性能強化、AI対応強化はもちろん、演算によってカメラや動画の画質を向上させるアプローチが採用されています。

・1.78GHz駆動の省電力コア4つ、2.42GHz駆動のハイエンドコア3つ、2.84GHz駆動の最高性能な"ゴールド"コア1つの計8コア構成
・Adreno 640グラフィックスプロセッサ採用
・専用のNPU(Neural Processing Unit)を実装
・拡張現実(AR)アプリ向けに最適化
・CV ISPでより写真や動画が高画質化(Pixel 3のNight Sightのような機能)

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