檻の中から自由な猿たちに餌付け?京都の「嵐山モンキーパークいわたやま」でニホンザルたちと戯れてきました


京都の、しかも嵐山でモンキーパーク!?そう思う人も多そうなのですが、これが外国人には大人気なのです。行楽シーズンを控えて実際に訪れてみました。

さて、いよいよ桜が咲き始めて行楽シーズンのスタートです。京都にも相変わらず国内外から大勢の観光客が詰め掛けてくる季節ですが、日本人と外国人の観光のツボは少しばかり違ったりします。

もちろん先日「冷門」として人気の出町桝形商店街のように、The観光地といった清水寺や金閣寺よりも人の少ない通好みのスポットを目指す観光客も増えてきているのですが、ここはそれともまたちょっと違います。

「嵐山モンキーパークいわたやま」は名前の通り京都の観光名所のひとつ、嵐山に位置しています。日本人からすれば嵐山はやはり世界遺産の天龍寺に縁結びの野宮神社、そして桂川に掛かる渡月橋からの景色に竹林の道辺りが定番でしょうか。

もちろん竹林の道は日本人のみならず海外からの観光客にも大人気ですが、一方で外国人にとにかく知名度と人気が高いのがこの「嵐山モンキーパークいわたやま」なのです。

いったいなぜ、外国人観光客は日本の、しかも京都まで来てモンキーパークを目指すのでしょうか。その謎を解明すべくBUZZAP!取材班は現地に向かいました。

阪急嵐山駅に到着。桜もまだの時期でしたが観光客でいっぱいです。

いつの間にか阪急のレンタサイクルもできていました。嵐山はちょっと入ると坂が多いような気もするのですが、桂川沿いは気持ちよさそうですね。

京都には珍しく、日帰り温泉もあります。

人の流れに付いていくと、桂川の中州の中之島地区に。

出店に屋台。この辺りは広々としているのでひと休みするにはもってこいですね。

渡月橋です。もうじきこの山肌が山桜のピンクに染まりますね。

はたらく車たちが全力で稼働していました。これはこれで見応えがあります。

中之島を道なりに歩き、渡月橋と反対側に渡ると風流な渡し船が。有名な旅館「星のや京都」の船です。

橋のたもとに嵐山モンキーパークの看板が。ここから入口までは徒歩1分です。

櫟谷宗像神社への参道がそのまま「嵐山モンキーパークいわたやま」の入口になっています。全然バリアフリーではないので注意。

ちょっと急な階段を上っていくと櫟谷宗像神社があります。

その左手側が入口になっています。大人550円で子供は250円。開園時間は9:00~16:30ですが、受付は16時に閉まるので他の場所の後に観光しようと考えている場合は注意が必要です。もっとも、実際には15時までに入園することを強くお勧めします。

このレトロな感じ、いいですね。昭和と平成を足しで2で割ったような趣があります。

注意事項。ビニール袋や紙袋は餌が入っていると猿が勘違いしてしまいます。

さて、猿たちはどこかと見回すと…なんだかずいぶんしっかりとした上り坂です。

10分以上上り坂を歩いて折り返し地点。革靴やヒールのある靴は避けた方が無難です。

とはいえ、あちこちにこうした猿の豆知識やクイズコーナーがあるので、楽しく学びながら歩いて行くことができます。でもしんどくないとは言っていない。

さらに10分近く歩くと、子供たちの遊ぶ公園と「しぜんの館」が。

公園の滑り台の近くで初めてニホンザルが登場しました。人間を気にもせずに歩いています。慣れてますね。

さっきの猿を目で追いながら上っていくと…。

メインの広場に到着。います、めっちゃたくさん猿がいます。

こんな感じで完全に慣れています。

影にこっそり佇む猿も。

そしてこちらが名物?の人間用の檻です。観光客が餌付けできるのはこの中からのみ。

普通の動物園とは人間と猿の位置関係が逆ですね。


中では観光客たちが網にすずなりになっています。

そこに猿たちが来て、人間の出した餌を目の前で取って食べるのです。なんともいえず味わい深いですね。


餌はひとつ100円。BUZZAP!取材班が訪れた時はバナナとリンゴと落花生がありました。

餌のやり方は、直接手渡しはNGで、台の上に置いて与えましょうとのこと。

とはいえ置く前にあっさり手から持って行かれることもあります。そんなやんちゃなところも可愛いのですが、基本的に野生動物なので最後はちゃんと手洗い・消毒をしましょう。

ここにもニホンザルの豆知識が。意外と知っているつもりで知らないことが多く、勉強になります。

係員による餌付けタイムもあります。猿たちも分かっていて係員のお兄さんが来ると一気に回りに寄ってきます。


広場の周りを散歩してみましょう。広場の隣の池で遊ぶ子猿と家族たち。

広場の裏手の丘に上ってみました。何気にここ、京都市街が一望できる展望スポットになっています。

屋根の上で、京都の街並みをバックに毛づくろいをする猿たち。
離れたところで仲睦まじそうな猿のカップル。ずいぶん幸せそうじゃあないですか、あなたたち。

なお、猿の写真を撮る時の注意事項です。どれも思わずやってしまいそうなので気をつけましょう。

ということで、「嵐山モンキーパークいわたやま」はニホンザルと至近距離で触れ合える上に京都市街の展望まで楽しめるスポットでした。

古くから、地獄谷野猿公苑の「温泉に入るニホンザル」は他の国では見られない、日本独自の光景として海外では非常によく知られています。

温泉に入ってはいないにせよ、そんなニホンザルとここまで間近に触れ合えるのは海外からの観光客にとっては唯一無二の体験です。しかもその場所が京都の嵐山という観光ルートのど真ん中にあるわけですから、ここまでの人気にもなろうというもの。

もちろん日本人にとっても楽しいことは請け合いです。片道20分強の山登りにはなりますが、寺社仏閣を訪れる前にちょっとエクササイズを兼ねて訪れてみてはいかがでしょうか。

写真でつづるニホンザルの暮らしと心 -岡山・神庭の滝の群れの60年
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