街灯の光で宿題に励む貧しい少年が防犯カメラで撮影され話題に→市長が自費で少年宅に電気を導入

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街を見張る防犯カメラの映像から始まった心温まると同時に心の締め付けられる物語です。詳細は以下から。

「蛍の光 窓の雪 書よむ月日 重ねつつ」誰もが卒業式で歌ったことのあるフレーズですが、この話はまさにその現代版と言ってもよさそうです。

上記蛍の光の歌詞は、「晋書」に登場する、夜に蛍を集めてその光で読書をした車胤と、窓の雪明かりで勉強した孫康の故事を元にしたもの。

いずれも灯りに使う油を買えない貧しさの中でも勉学に励んで偉業を成し遂げた事を讃える物語で、日本では蛍雪の功として知られています。

今回の物語の舞台となったのは南米ペルー北部の沿岸の街モチェ。モチェ警察の警官らは3月末に街中の防犯カメラの映像をチェックしている時、初めてVíctor Martín Angulo Córdoba君の存在を発見しました。

夜の街の歩道にひとりぼっちで座り込む少年を発見した警官らが不審に思って映像をズームしてみたところ、少年が街灯の光で本を読み、ノートに何かを書き記していることが分かったのです。


この少年の勉学に掛ける一途さに心打たれたモチェ警察はこの防犯カメラの映像をFacebookの公式ページで公開、即座に世界中で話題になりました。心温まると同時に心を締め付けられるこの映像は既に500万回以上再生されています。


これに反応した地元メディアPanamericana TVはこの少年を探しだし、なぜ自宅ではなく道路で宿題をやっていたのかを取材しています。


12歳のVíctor Martín君の家は極貧のためメーターを設置して電気を引くことができず、夜はろうそくの光に頼るしかないとのこと。

Víctor Martín君は日が暮れるまでに宿題を終えることは難しく、これまでは弱いろうそくの光の下でなんとか勉強していました。

「ある日息子は『このままろうそくの光で勉強を続けていたら頭がおかしくなっちゃうよ!それなら外で宿題やってくる』と言ったんです」と母親のRosa Angulo Córdobaさんは語っています。


それによると、ろうそくの近くで頭を傾けながら勉強を続けていた事で、Víctor Martín君の首はガチガチに凝り固まっていたとのこと。

Rosaさんによると、Víctor Martín君は家の雑用や羊の世話などをこなしながらも勉強のことを非常に真剣に考えており、良い成績を取っていたとのこと。


この話がメディアで大きく取り上げられた後、モチェ市長は直接Víctor Martín君を訪問して賞賛し、自費で電気契約のメーターを設置することを約束。このおかげでVíctor Martín君は宿題のために街灯の光を使う必要はなくなりました。

Víctor Martín君は取材に「僕は家族を助けて暮らしを楽にしてあげたい。そして大きくなったら警官になって汚職をなくすんだ」と語っています。

現在モチェでは、Víctor Martín君らのように電気を使えない生活を営んでいる貧困層が5%にも達しており、けっして彼の家族だけの問題ではありません。

とはいえこれは防犯カメラとFacebookを通じて救いの手が差し伸べられたという優しい社会の物語。どちらも危険なニュースばかりが目立ちますが、要は技術を人間がどのように使うかという問題である事がよく分かります。

そして技術を優しく使えるようになれば、その時には貧しい5%の人々の家にも等しく電気が灯るような社会システムを作り上げられているのではないでしょうか。

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