「日本が誇る "和" の味」のはずが脳が思わず一時停止を掛けてくる、「抹茶仕立ての鶏白湯」なるカップヌードルが発売されたので挑んでみることにしました。抹茶と鶏のハーモニーやいかに?
本来であれば東京オリンピックが開催されていたであろう2020年7月、日清が満を持して発売した「日清 じゃぱんぬーどるずトリオ」。
残念ながらオリンピックは新型コロナのパンデミックで蜃気楼のごとく延期となりましたが、このトリオは「日本が誇る "和" の味で、今こそ気分を盛り上げよう!」と果敢に発売されました。
そんな中でもひときわ目を引くのが「カップヌードル 抹茶 抹茶仕立ての鶏白湯」。抹茶とラーメン?しかも鶏白湯?脳が立ち止まれと告げてきます。
とはいえ、抹茶といえば京都。抹茶味のお菓子は両手に抱えきれないほど存在しており、抹茶塩を筆頭に和の料理に抹茶フレーバーが添えられることもあります。
ですがラーメン激戦区の京都でも抹茶と組み合わせたラーメンは(少なくとも一般ラヲタらに広く知られる形では)存在していません。
美味しいのであれば誰かがつくっているはず。それともベタすぎて敬遠されるのか。考えても始まりません。天下の日清がつくったのであれば、食べてみようではないか。ということで実食してみます。
まずこのパッケージ。抹茶色の「抹茶」の文字。そして「がいこくじんのかんがえたさきょうのじゃぱん」を思わせるイラストが満載です。抹茶色の富士山は意外と似合っています。
ですがよく見ると寿司のかんざしをぶっ刺しまくった舞妓はん。後ろには何重の塔か分からない宝塔がそびえます。なんで江戸前寿司やねんというツッコミに加え、着物の柄のファンキーさも目を引きます。
こちらはグラサンにピアス、スニーカーの雷神様。ハンドサインもキマってます。
PCを使ってDJする力士。ミキシングポイントを探っています。なんで本格的なのに床にDJミキサーとPCを直置きしているのか謎です。
原材料をじっくり見ていくと抹茶の文字はありませんが、欄外に「※抹茶香料使用」とあるのを見てひと安心。
ふたを開けてみるとこんな感じ。ふわっと抹茶の香りが漂います。ネギが結構ごろりと大きいのが特徴。色が見えにくいですが、上にかかっているのが抹茶味を出すであろうパウダー的なものです。謎肉も見えますね。
湯を注ぎます。さらに抹茶の香りが強く立ち上ります。
3分経って開けると…。抹茶と鶏白湯がともに主張してきますね。具はゴロゴロしていて美味しそうです。
混ぜてみます。ちゃんとスープは緑がかった白濁スープ。確かに抹茶+鶏白湯です。ただし、溶け残りがあるので食べ始める前にしっかり混ぜましょう。これによってとろみも均一に行きわたります。
緑色が麺にも絡んでいます。ここで漂う抹茶の香りはそこまで強くありません。食べてみると…鶏白湯です。そして探ってゆくと抹茶の香りがいます。そこはかとなくですが感じます。
もともと日清は今年4月に「カップヌードル 鶏白湯 ビッグ」を発売しており、これはそのバリエーションとも呼べるもの。ベースとなる鶏白湯部分はしっかりと完成されているため、その意味での肩透かし感はありません。ちゃんと美味しい鶏白湯スープです。
では抹茶は…といった時に、その主張は香りに留まり、味での主張はほぼありません。あったとしても目立たず、鶏白湯に押されてわきに押しやられています。
確かに「抹茶味」でも「抹茶の香る」でもなく「抹茶仕立ての」鶏白湯なので、これはこれでありなのかもしれません。東京オリンピックで来日する外国人がターゲットに入っているのであれば、抹茶を強くし過ぎるのは確かにリスキー。
ですが、日本人的には日清が本気を出して抹茶と鶏白湯をフュージョンさせた一杯を堪能してみたい気もします。
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